「顔のくすみ、ハイドロキノンでどうにかならないかな?」
「ハイドロキノンを顔全体に使いたいけど、肌荒れが心配…」
高い効果を期待できる反面、刺激も強いことで有名なハイドロキノン。
顔に使うとなると、肌荒れのリスクを不安に感じるかもしれません。
しかし”必須ルール”さえ守れば、安全に顔全体に使えますよ◎
【この記事でわかること】
- 濃度3%以下の安定型ハイドロキノンなら顔全体に使える◎
- ハイドロキノンを全顔で使う方法・手順
- ハイドロキノンを顔に塗るときの注意点
- 顔にハイドロキノンを使用する前に知っておきたいQ&A
Contents
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顔全体に使用するなら【濃度2%~安定型ハイドロキノン】
顔の広い範囲にハイドロキノンを使うなら、安定型ハイドロキノンが最適です。
純粋なハイドロキノンと比べて濃度が1/3程度まで薄まり、肌への刺激がかなり緩和されるのが最大のメリット。
とはいえ”顔全体のトーンアップが目的”なら、濃度1%以上のハイドロキノンでも十分な効果を期待できますよ◎
ただし、安定型でも濃度が高くなれば刺激は増すので、全顔使用の際は濃度3%までのものに留めてください。
※長期間、顔全体に使用するのは避けましょう
【ハイドロキノンは2種類ある!】
上でご紹介した”安定型ハイドロキノン”の他に、”純ハイドロキノン”というハイドロキノンもあります。
- 純ハイドロキノン
(純度100%のハイドロキノン) - 安定型ハイドロキノン
(純ハイドロキノンを薄めたもの)
純ハイドロキノンは高い美白効果を持ちますが、肌への刺激は強めです。
顔全体に純ハイドロキノンを長期的に使用すると、赤み・腫れ・白斑等の炎症を引き起こす可能性があるので、シミ部分にピンポイントで使うのが基本。
全顔使用なら、安定型ハイドロキノンが安心でしょう。
ハイドロキノンを顔全体に使う時の方法・手順

※画像をタップすると拡大します。
《使い方の手順》
- 顔全体をしっかり保湿する
- ハイドロキノンを手のひらで薄く伸ばす
- 手のひらで優しく顔全体になじませる
- 翌朝、洗顔して成分を落とす
※外出の際は日焼け止めを塗る
ハイドロキノンを顔全体で使う場合、必ずはじめに肌を保湿をすることが大切。
肌が乾燥していると、ハイドロキノンの刺激で肌荒れしかねません。
また効果を最大限に引き出すためにも、肌のキメを整えて美白の土台作りをしていきましょう。
ハイドロキノンを塗るときは、手のひらでなじませるように均一に薄く伸ばすのがコツ。
特に気になるシミがある場所は、ポンポンと軽く肌に乗せると効果的です。
▼詳しいハイドロキノンの使い方はこちら
ハイドロキノンの全顔使用で赤みが出たら冷やす!もしもの時は応急処置
ハイドロキノンを顔の広い範囲に使って赤みが出たら、患部をすぐに冷やすのが最優先。
- 氷・保冷剤を清潔なタオルでくるむ
- タオルでくるんだ氷で顔を冷やす
- 肌の感覚が無くなったらやめる
※冷やす、やめるを大体20分程度繰り返してください。
またドラックストアで手に入る、炎症を抑える外用薬を使用するのも一つの手です。
ただ応急処置は一時的なものでしかないので、最終的には皮膚科で診察してもらいましょう。
(参考:ハイドロキノンで赤みが出たら続けるべき?美白クリームの安全な塗り方)
ハイドロキノンで炎症が起こる理由は、大きく2つあります。
- 皮膚に対して、ハイドロキノン濃度が強すぎる
- ハイドロキノンのアレルギーを持っている
ハイドロキノンの濃度が強い場合は、数日たてば炎症が治まる場合が大半です。
しかし、アレルギーを持っている場合はなかなか腫れが引かないことがほとんど。
パッチテストの段階ですぐ分かるはずなので、使用前に異常があった時はハイドロキノン自体の使用を控えましょう。
顔に炎症が起こっているときの洗顔・保湿方法
顔に炎症が起こっている間に使う洗顔料・保湿剤は、敏感肌用や無添加の刺激が少ないものを選んでください。
洗顔のときは、洗顔料をよく泡立てて、刺激を与えないように泡でやさしく洗いましょう。
保湿はワセリンやバームなど、シンプルなケアにとどめるといいでしょう。
ハイドロキノンを顔全体を使うときの注意点

安全に美白するために、注意点をかならず守って使用するようにしてくださいね。
- 安定型ハイドロキノンの濃度3%以下を選ぶ※全顔使用の場合
- 顔に塗る前に、二の腕でパッチテストする
- 唇と目の周りに塗るのを避ける
- ハイドロキノンを夜に使用し、翌日の紫外線対策を万全にする
濃度3%以下の安定型ハイドロキノンを選ぶ
冒頭でもお話しましたが、顔全体に使うハイドロキノンは種類・濃度を確認しましょう。
- 安定型ハイドロキノンであること
- 濃度3%以下であること
(純ハイドロキノンの場合は、1~1.5%までに留めましょう)
必ずオープンパッチテストしてから顔に使用する
ハイドロキノンを顔全体に塗る前に、オープンパッチテストをしておきましょう。
「初めてハイドロキノンを使う」「新しいハイドロキノン商品を使い始める前」は要チェック。
濃度や商品が自分の体質にあっているかどうかを調べられます。
- 目立ちづらい、狭い範囲にハイドロキノンを少量塗る
(※通常の使用方法で2~3日塗ります) - その後1週間程度、湿疹や腫れ・痛みなどの肌トラブルが起きないか様子を見てください
不調があった場合はその商品が肌質に合っていない証拠。
残念ですが、パッチテストしたハイドロキノンは使わないのが望ましいです。
より濃度の低いハイドロキノンを使ってみるか、医師に相談して自身の肌に合うハイドロキノンを処方してもらいましょう。
唇と目の周りなど、粘膜近くに塗るのを避ける
ハイドロキノンを使用する際は、粘膜に近い唇と目の周りを避けて使用してください。
粘膜に近くなると皮膚も薄くなり、炎症が起こる可能性が高いです。
唇や目の周りに使用する際は、1%程の安定型ハイドロキノンを綿棒を使って薄く塗ってください。
またワセリンを塗って粘膜の近くを保護するのもオススメです。
▼目元のくすみ・クマの改善方法はこちらでも紹介しています。
紫外線対策を徹底する
ハイドロキノンを肌に塗布している間は、決して素肌で紫外線を受けないでください。
ハイドロキノン使用期間中の肌は刺激に弱くなっています。
シミや色素沈着の悪化・肌荒れの原因になったりしかねません。
特にハイドロキノンを使用した翌日の昼間は要注意です。
- SPF20以上の日焼け止めを塗る
- 帽子をかぶる
- 外を歩くときは日傘を使う
また紫外線を避けるためにも、ハイドロキノンは夜に塗るようにしてください。
ハイドロキノンを使用中の肌はとてもデリケートな状態。
使う日焼け止めは、「紫外線吸収剤不使用」と書かれたノンケミカルのタイプを選びましょう。
ハイドロキノンを顔(顔全体)に使うQ&A
Q1. 敏感肌orアトピー肌だけど、顔(顔全体)にハイドロキノン使って大丈夫?
敏感肌やアトピー肌の方が、顔全体にハイドロキノンを使うのはオススメしないのが本音。
特に今現在、肌に炎症が現れている方はハイドロキノンを使用しないでください。
ただ肌の調子が安定している場合のみ、下記を守ってピンポイントの使用に留めるならOKです。
- 低刺激の保湿剤でしっかり保湿する
- 週に2、3回の使用にとどめる
- 肌の調子が悪い時は使用しない
▼敏感肌向けのハイドロキノン選び方はこちら。
アトピーの炎症が治まっており、しばらく再発していないようならハイドロキノンを顔にも使えます。
アトピー肌は汗によってかゆくなることもあるので、汗をかきにくい秋~冬がおすすめです。
ただハイドロキノンの刺激によってアトピーがぶり返すことも考えられるので、一度 皮膚科で相談してください。
Q2.どのくらい使えば顔のくすみに効果が出るの?
濃度3%の安定型ハイドロキノンを使った場合、顔のくすみ(※)への効果は短くて3ヶ月、長くて半年ほどで効果が期待できます。
(※乾燥による)
ただくすみの原因にもよるので、ハイドロキノンで改善できるのは「乾燥によるくすみ」と覚えておいてください。
Q3.ハイドロキノンをトレチノインと併用するのはOK?
顔全体へのトレチノインとハイドロキノンの併用は、顔全体のシミ改善を期待できます。
ただしどちらの成分も肌への効果はかなり強め。
2つの併用するときは下記に注意してください。
- ピーリング作用のある洗顔料を避ける
- 使用前はワセリンで目元、口元を保護する
- 皮むけを無理に剥かない
- 刺激の低い保湿剤でケアする
特にトレチノインには皮がむける作用がありますが、特に強い刺激を感じたら使用を中止してください。
肌荒れしやすい方は、事前にクリニックや皮膚科に相談するのをオススメします。
トレチノインとはターンオーバーを活性化させる作用を持つビタミンA誘導体のこと。
(関連:ターンオーバーと美白の関係性とは?今すぐできる肌の生まれ変わりを助ける方法)
「ポロポロと皮が剥がれて、新しい皮膚を作る」のが効果のイメージです。
ハイドロキノンと併用することで、相乗効果で美白効果を高められます。
- トレチノイン⇒古い皮膚を押し出す
- ハイドロキノン⇒メラニンを作らせない
ハイドロキノンの全顔使用は、使い方と注意点を守れば安全に美白ができることが分かりました。
最後に、ハイドロキノンの全顔使用についてのまとめを確認しておきましょう。
✓ 全顔使用できる濃度
- 安定型ハイドロキノン
→3%までのものを使用
✓ 使い方
- しっかり保湿をする
- ハイドロキノンを使用する
- 翌朝、洗顔で成分を落とす
※外出の際は日焼け止めを塗る
✓ 注意点
- パッチテストをする
- 唇、目の周りを避ける
- 顔のUV対策を行う
※SPF20以上の日焼け止め - 夜に使用する
部分的なシミ※を改善するなら※乾燥による
純ハイドロキノン5%のWhite HQ Cream
当サイト(melc)を運営するLANTELNOでは、専門機関レベルで純ハイドロキノンを濃度5%で配合したハイドロキノンクリームを開発しました。

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高品質・実感力を重視してハイドロキノンクリームを探している方は、ぜひ1度手にとってみてください。
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川島 眞, 黒川 一郎, 林 伸和, 渡辺 雅子, 谷岡 未樹,
『尋常性痤瘡の多様な症状,あなたの薬剤選択は?~実例に基づくコンセンサスミーティングメンバーからの提案~』,
日本臨床皮膚科医会雑誌/35 巻 (2018) 3 号,p. 497-507.
渋谷 文則, 石井 美津子, 小峰 幸子, 海老 沼広, 高田 裕子, 大森 喜太郎,
『12P-7-48 ヒドロキノンおよびトレチノイン軟膏のメラニン色素沈着症への適用 : 治療期間短縮を目指して』,
日本病院薬学会年会講演要旨集8 巻 (1998),p. 220.
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