「敏感肌・アトピー肌でも美白ケアはムリかも…」
「アトピー肌の色素沈着ってあきらめるしかないの…?」
肌が敏感な状態だと、美白ケアはできない…ということは、ゼッタイありません!
肌が弱い方でも、もちろん美白スキンケア・色素沈着の改善は可能ですよ◎
本記事では、アトピー・敏感肌の色素沈着する原因を徹底解明。
それを踏まえた上で、3つのポイントから正しい美白ケアをレクチャーしていきます!
- 【美白成分の選び方】アトピー肌・敏感肌の美白ケア
- 【色素沈着の改善】アトピーの黒ずみの改善方法
- 【ポイント】美白スキンケアにおける注意点
肌が弱いから…とあきらめていた方は、本記事を参考にしてキレイな素肌を手に入れましょう♪
Contents
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【美白ケアは可能?】アトピー性皮膚炎・敏感肌の色素沈着について
そもそもアトピー性皮膚炎とは、湿疹が起きたり、消えたりを慢性的に繰り返す病気のこと。
このアトピー状態は肌のバリア機能が低下しており、簡単に言うと乾燥肌が酷くなった状態です。
肌の黒ずみ・色素沈着が起こるのは、炎症によるかゆみで皮膚を掻いてしまうことが原因。
《掻くことで黒ずみができる流れ》
- 皮膚を掻いてしまうと、肌は刺激を受ける
- 刺激から肌を守るためメラノサイト※が活性化
※肌細胞のひとつ - メラノサイトは、黒ずみの元メラニンを作り出す
かゆみをごまかすためにツメで掻いたりこすり付けたりしている方もいるかもしれませんが、メラニン色素が増殖して黒ずみになることも…。
黒ずみを防ぐには、まず医療機関で診てもらいかゆみを抑えるのが先決です。
アトピー肌・敏感肌でも美白ケアは可能!ただし肌状態を良く確認すること
アトピー肌・敏感肌でも、美白化粧品によるスキンケアは可能です。
ただし、「化粧品がしみたり、かゆみが起こる肌状態でないか」をチェックしてから使用しましょう。
✔美白化粧品によるケアができない肌状態
- 肌に赤みがある
- 血が出ている
- 浸出液が出ている
(ジュクジュクしている)
ここからは更に詳しく、「アトピーの炎症が酷い状態・軽い状態・敏感肌に分けた美白ケア方法」について解説していきます。
【美白成分の選び方】アトピー肌・敏感肌でも美白化粧品は使える?
さっそく、アトピー肌・敏感肌で化粧品の使用が不安な方向けに美白ケア方法を解説していきます。
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アトピー・敏感肌の方が美白化粧品を使う場合は、必ずパッチテストを行ってください。
✔炎症が起こっている場合は、ハイドロキノンを使用しない
ハイドロキノンは、肌に炎症が起きている場合は使用しないでください。
美白成分のハイドロキノンは高い美白効果を持つかわりに、皮膚刺激性が強めです。
肌が敏感状態・化粧品で肌荒れしやすい方も使用を控えるべきですが、どうしても使いたい場合は濃度や使用法などに充分注意しましょう。
【美白成分の選び方】重度のアトピー肌の美白ケア
年中アトピーの炎症が起きてる方は、まずは炎症を徹底的に抑えるのが先決。
特に血や浸出液が出ている場合は、美白化粧品の使用を控えるようにしてください。
医療機関で診てもらい、処方されたステロイドや保湿剤でかゆみ・炎症を抑えるようにしましょう。
その間は、化粧品の代わりに美白効果のあるサプリメントでの美白ケアがオススメです。
肌に直接塗らないのでアトピーが悪化することもなく、効果もしっかり感じられますよ◎
重度アトピー肌が取りたい美白サプリ
【ビタミンC】
ビタミンCは、色素沈着のもとであるメラニン色素の生成を抑制し、排出を促す効果があります。
肌への効果を実感するためには、高価なものを買うよりは毎日飲み続けることが大切。
コンビニやドラックストアで売っているものでも十分効果があるので、ぜひ続けてみてください。
重度アトピー肌が取りたい美肌サプリ
【ビオチン】
アトピー肌の方が摂取することで肌の乾燥が改善されたという報告が多数確認できたのが、ビオチン。
水溶性ビタミンB群の仲間で、肌質を改善してくれる効果があります。
一般的にビオチンは食事をきちんと取っていれば不足する事のない成分です。
しかしアトピーなど免疫疾患のある方は、血中のビオチン濃度が低下している状態。
色素沈着が起こりやすい体質になっているんですね。
そこでビオチンとビタミンCと一緒に取ることで、ビタミンCの吸収率をUPする効果が期待できますよ◎
【美白成分の選び方】軽度のアトピー肌の美白ケア
軽度のアトピー肌の方は、肌の調子が良い時だけ刺激の弱い美白化粧品を使うのがオススメです。
アトピーの炎症が出てきたら、処方された薬を塗って炎症を鎮めることを最優先にしてください。
また炎症が起こっていなくてもかゆみ、ヒリヒリ感を感じたらすぐに美白化粧品の使用を中止しましょう。
軽度アトピー肌が取りたい美白成分
【コウジ酸】
コウジ酸は、お酒や醤油などの発酵食品に使われる“麹”から作られた成分。
色素沈着やニキビ跡の改善に有効で、年齢による黄ぐすみにも効果を発揮します。
臨床実験では、約1%の方にかゆみが認められたものの、大きな副作用はなく安全性の高い美白成分です。
【美白成分の選び方】敏感肌の美白ケア
敏感肌の方は、肌の調子をチェックしながら刺激の弱い美白成分を選ぶことが重要です。
ただ刺激が弱いとされている美白成分でも、突然湿疹が出たりかゆみが出る可能性があります。
美白化粧品を購入する際は、テスターやサンプル等を使ってみてから長く使い続けられるものを選べると良いでしょう。
ここでは、刺激の弱い美白成分の一部を解説します。
敏感肌が取りたい美白成分
【ビタミンC誘導体】
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを化学合成して誘導体化※した美白成分です。
※肌に吸収されてからビタミンCに変換されるということ
メラニン生成を抑制する効果に加え、メラニンの色素を淡色化する効果を持っています。
ただし水溶性のビタミンC誘導体は肌が乾燥しやすいため、乾燥肌の方は避けてくださいね。
敏感肌が取りたい美白成分
【アルブチン】
アルブチンは、皮膚刺激性がとても低い美白成分。
肌への刺激性が高いハイドロキノンという美白材を化学合成して作られていますが、敏感肌の方でも低刺激です◎
コケモモ、クランベリーなどの植物にも含まれており、シミ予防に効果があります。
✔アルブチンには2種類ある
アルブチンは、大きく分けて2種類存在しています。
- αアルブチン:美白効果が高く、シミ予防とシミ改善の効果が期待できる
- βアルブチン:一般的な化粧品に配合されているアルブチン、シミ予防の効果がある
【炎症・かゆみが無い場合のみ】アトピーの黒ずみはハイドロキノンで改善できる
肌に炎症・かゆみが無い場合のみ、アトピーの色素沈着・黒ずみはハイドロキノンで改善することができます。
ハイドロキノンとは、高い漂白作用を持つ美白材のひとつです。
実際にハイドロキノンを含んだステロイド剤(リドメックス)の塗布で、71%の患者の黒ずみが改善したことが確認されています。
成人のアトピー性皮膚炎患者において,頚部のさざ波様色素沈着のある患者を選び,患者の同意の下,10%ハイドロキノン含有0.3%吉草酸酢酸プレドニゾロン軟膏を外用し,その有効性と副作用を調べた。結果は14例中10例(71%)の症例で有効であった。
ただ残念なことに、同資料ではアトピー性皮膚炎に20年以上かかっている患者には無効な例が多かったという報告も…。
色素沈着や黒ずみに悩んでいる方は、まず専門機関に相談するのをオススメします。
ハイドロキノンの注意点について
ハイドロキノンは美白効果が高い分、皮膚への刺激性が高い成分です。
使用の際は“色素沈着だけが残っており、炎症・痒みがない部位”にのみ使ってください。
また、”酸化しやすい”という性質を持つため取り扱いにも注意が必要です。
ハイドロキノンでのケアは、使用上の注意点をよく理解したうえで行いましょう。
アトピー肌・敏感肌の美白スキンケアで大事なポイント4つ
1日でも早く色素沈着や黒ずみを改善するために、スキンケアのポイントを紹介していきます◎
- シャワーや湯船、洗顔で使うお湯は40℃以下のぬるま湯を使う
- お風呂上がりは必ず保湿をする
- 美白化粧品を選ぶときは、とにかく低刺激を重視する
- 肌にやさしい日焼け止めを使用する
①お風呂・洗顔は40℃以下のぬるま湯を使う
お風呂や洗顔の際は、40℃以下のぬるま湯で肌を洗ってください。
アトピーの炎症を抑えるために熱いお風呂に入る方もいますが、治療の面でもやめるようにしましょう。
熱すぎるお湯で肌を洗うと、保湿おいて2つのデメリットがあります。
- 保湿機能をはたしている肌表面の皮脂膜が流れてしまう
- 肌内部の保湿成分セラミド・天然保湿因子(NMF)を流してしまう
肌が乾燥してしまい、かえって肌のくすみやアトピー悪化の原因になりかねないので注意してくださいね。
②お風呂上がりは保湿を行う
お風呂上りは、肌がしっとりと水分を含んでいる内に保湿を行いましょう。
肌内部の水分が蒸発してしまう前に、“蓋”の役割として保湿剤を塗ることが重要です。
ここからは、アトピー・敏感肌にオススメできる保湿成分について解説していきます。
保湿成分:セラミド
セラミドとは、肌表面の“角質層”に存在している保湿成分です。
人の肌のうるおいを保ち、外部刺激をブロックするバリア機能を成り立たせるうえで必要不可欠。
アトピー肌・敏感肌はこのセラミドが正常な肌の人に比べて足りておらず、セラミドの補給はアトピー改善に有用です。
(出典:西日本皮膚科 アトピー性皮膚炎に対する合成疑似セラミド含有クリームの有用性の検討)
保湿成分:スクワラン
スクワランは、人間の肌にも含まれる天然の保湿成分。
人の肌表面を守っている「皮脂膜」を生成して乾燥や刺激から肌を守ってくれます◎
保湿剤としてよく使われるスクワランオイルは、オイルなのにベタつかずサラッとしたテクスチャーが特徴です。
保湿成分:ワセリン
ワセリンは肌の表面に保護膜をつくり、ほこりや刺激から守ってくれます。
原油を高純度に精製してつくられた、皮膚を保護する保湿剤なので”蓋をする”にはもってこいです。
アトピーの炎症が出ている部位にワセリンを使うのは控えましょう。
ワセリンによって皮膚が覆われると、水分の気化熱による体温調整が乱れて熱がこもりかゆみの原因になります。
③刺激の少ない美白成分を選ぶ
アトピー、敏感肌の方は肌への刺激性が低い美白化粧品を選びましょう。
以下は、刺激のマイルドな美白成分の一例です。
また、パラベン(防腐剤)香料・着色料・アルコール・界面活性剤などの添加物を避けて化粧品を選ぶとより肌にやさしいでしょう。
④日焼け止めは肌にやさしいものを選ぶ
日焼け止めを使う際は、以下を参考に肌にやさしいものを選ぶのがベストです。
- ケミカルフリーのもの
- クリーム・ミルクタイプのもの
(肌の乾燥を防ぎます)
ケミカルフリーとは、紫外線吸収剤を使っていないということ。
肌の上で化学反応を起こして紫外線を防ぐ成分でアレルギーを引き起こす可能性があるので、特に避けるようにしましょう。
【Q&A】アトピー肌・敏感肌の美白スキンケアのギモン
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Q1.ステロイドと美白化粧品は併用して大丈夫?
今現在、炎症が起きておりステロイドを使用している部位には、美白化粧品を使わないでください。
美白化粧品の使用により、ステロイドの効果を妨げる可能性や治療中の肌に炎症が起こる可能性があります。
※医療機関の処置として、ステロイドと美白成分ハイドロキノンの軟膏による治療が行われることがありますが、自己判断での併用は症状の悪化を招く危険性があります。
Q.2首の黒ずみはレーザー治療で改善できる?
アトピーによる首の黒ずみは、レーザー治療によって改善可能。
始めてレーザーによる治療を行う場合は、5回以上の継続が理想です。
「何回受ければいいですか?」という質問ですが、初めて色素沈着の治療をされる方には5回以上をおすすめしております。
レーザー照射時は輪ゴムで弾かれたような痛みを伴い、照射後はほんのりと肌が赤くなります。
また、黒ずみ改善にあたってはアトピー自体の治療と保湿スキンケアもしっかり行う必要がありますよ。
Q.3アトピーの黒ずみに美白点滴・美白注射は効果ある?
美白点滴・美白注射はアトピーの色素沈着や黒ずみに有効です。
しかし、黒ずみや色素沈着を改善するとなると、週1~2などの高頻度で長期間通う必要があります。
美白点滴・美白注射とは、主にビタミンCを高濃度で配合してある美容効果を目的とした処置のことです。
クリニックで行うのが一般的で、ビタミンCと同時にアミノ酸の化合物であるグルタチオンを配合してあることもあります。
最後に、アトピー・敏感肌における美白スキンケア方法についてもう一度おさらいしましょう。
✔アトピー・敏感肌の美白ケア
- 重度のアトピー肌
⇒ビタミンC・ビオチンのサプリメント - 軽度のアトピー肌
⇒コウジ酸 - 敏感肌
⇒アルブチン・ビタミンC誘導体
✔アトピーの黒ずみを消したい場合
- ハイドロキノンが有効
⇒ただし、炎症のない部位のみ
✔アトピー肌の美白ケアのポイント4つ
- お風呂・洗顔は40℃以下のぬるま湯を使う
- お風呂上がりは保湿を行う
- 刺激の少ない美白成分を選ぶ
- 日焼け止めは肌にやさしいものを選ぶ
ただし肌に赤みや血、浸出液が出ている場合は、いったん美白化粧品の使用を控えるようにしてくださいね。
アトピー肌・敏感肌でも、今の肌状態に合わせた適切なスキンケアで黒ずみ改善・美白肌を目指しましょう^^
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