ハイドロキノンの使い方!安全な塗り方や正しいタイミング、注意点を解説

ハイドロキノンの使い方!安全な塗り方や正しいタイミング、注意点を解説

『肌の漂白剤』と名高く、シミの救世主であるノハイドロキノン。
効果が強いからこそ肌荒れしないか、失敗しないか…と不安になりますよね。

今回は塗る手順ごとに細かく分けて、ハイドロキノンの使い方を解説します。
安全になめらかな肌を手に入れるためにも、注意点も合わせてチェックしてみてください。

【この記事の監修医師】

いくこ皮フ科クリニック院長 末原郁子先生

いくこ皮フ科クリニック 院長
末原 郁子 先生

順天堂大学医学部卒業。
2006年 HELENA RUBINSTEIN(ヘレナルビンスタイン)コンサルティングドクターに就任。

皮膚疾患、アンチエイジングなどの美容皮膚の分野で活躍中。
悩みに対するトータルアドバイスを実践する”オーダーメイド医療”で、幅広い年代の方に支持されています。

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所属学会・認定医など

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ハイドロキノンを塗る順番

《ハイドロキノンの使い方3ステップ》 ①肌を保湿する ②ハイドロキノンを塗る ③翌日、外出前に洗い流す (外出するときは日焼け止めを塗る)

ハイドロキノンを正しく使うために、基本的なスキンケアの順番を確認していきましょう。

  1. 洗顔後、化粧水や乳液などで肌を整える
  2. ハイドロキノンをシミの上に乗せるように塗る
  3. 昼間の外出前に、必ず日焼け止めを塗る

①化粧水・美白美容液・保湿剤でスキンケア

洗顔後、まずは化粧水や乳液で保湿していきます。

【保湿の順番】
化粧水→(美白美容液やブースター→)乳液→ハイドロキノン

実は洗顔直後のすっぴん肌は刺激に弱い状態。
先に保湿して、赤みや肌荒れを防ぐことが、シミを悪化させないポイントですよ。

(参考:美白と保湿の関係性って?年齢ごとの肌悩み&オススメ美容成分もまとめて解説◎

ハイドロキノンを塗る前に保湿したら、美白効果は薄まる?

ハイドロキノンを塗る前に乳液を塗ると、効果が若干ゆるやかになる傾向はあります。
保湿剤を塗ると肌が油分のベールに覆われるので、即効性としてはゆっくりになるんですね。

ハイドロキノンの効果をダイレクトに感じたいなら
保湿剤の前に、ハイドロキノンを塗ってみる
のを実験的に試してみるのがいいかもしれません。

ただしヒリヒリした痛みなど違和感を感じたら、すぐに保湿剤を先に塗る順番に戻してくださいね。
※5%以上の濃度のハイドロキノンは、保湿剤を先に塗るのをオススメします。

 

プラセンタ・ビタミンC誘導体などの美白成分をプラスして効果アップ

ハイドロキノンの美白効果を高めたいなら、美白美容液をブースターとしてプラスするのもオススメ。

ビタミンC誘導体プラセンタなど、肌を整える成分が配合されているアイテムを選んでみてください。

上述した通り、美白美容液を塗るタイミングは「化粧水の後」でOKです。

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②ハイドロキノン原液・ハイドロキノンクリームを塗る

保湿をして肌を整えたら、シミやそばかすなど気になる部分にハイドロキノンを塗ります。

  • クリームの場合
    綿棒の先にマッチ棒の先端くらいの量を取って塗る
  • 原液・美容液(液体)の場合
    手のひらや指のはらに1~2滴程度垂らしてなじませる

ハイドロキノンを塗るときは、シミ部位からはみ出さないように薄く塗るのがポイント。
ぐりぐりと塗りこむのではなく、”ポンポンとやさしく置く”イメージです。

③昼間は日焼け止めを塗る

ハイドロキノン使用中は、外出前に必ず日焼け止めを塗るのが必須。
日焼け止めは、紫外線吸収剤を使っていない・SPF25以上のアイテムを選びましょう。

しっかり塗るために厚塗りせず、”適切な量を薄く重ね塗り”してください。

  • クリームタイプ:パール2つ分くらい
  • ジェルタイプ:1円玉2つ分くらい

2~3時間に1度塗り直すのが理想。
メイクをしている場合はスプレータイプ・パウダータイプでカバーしましょう。

さらに日傘やサングラス、日焼け止めサプリなど、UV対策グッズの併用もオススメです。

また前日の夜に使った場合は、ハイドロキノンを水で洗い流してから保湿ケアもしてくださいね。

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ハイドロキノンを正しく使うための注意点

ハイドロキノンを取り入れる順番も大切ですが、安全な使い方もチェックしておくのが◎
ここからは、ハイドロキノンの副作用やリスクを防ぐコツを解説していきます。

  • ハイドロキノンを使う前に、必ずパッチテストをする
  • 夜にハイドロキノンを使う
  • ハイドロキノンの使用期限を守る
  • ニキビや湿疹、皮剥けなど肌荒れ箇所を避けて塗る

はじめて使うハイドロキノンは必ずパッチテスト

ハイドロキノンを使う前はパッチテストを! ピリピリ・痒い・赤みがある⇒使用NG 48時間以内に問題なし⇒使用OK

はじめて使うハイドロキノンはパッチテストをするのが必須。
濃度を上げたり、新しいハイドロキノン製品に切り替えたりした場合も必ずやりましょう。

パッチテストの方法

  1. 絆創膏のガーゼ部分にハイドロキノンを塗布する
  2. 二の腕の内側に、ハイドロキノンを塗った絆創膏を貼る
  3. 48時間以内に肌トラブルが起きないか確認する

ハイドロキノンを塗ってから2日間問題ないなら、そのままハイドロキノンの使用OKです。

 

逆に炎症などの肌トラブルが起きたら、肌に合っていない証拠。
ハイドロキノンの濃度を下げてもう1度パッチテストしましょう。

ただし塗った直後や翌日に強い痛み・かゆみを感じたり、腫れ上がったりなど、症状がひどい場合はハイドロキノンの使用を控えるようにしてください。

▼敏感肌向けハイドロキノンの選び方はこちらをチェック。

敏感肌でもハイドロキノンは使える?

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6ヶ月経ったら1度肌の様子もチェック

ハイドロキノンを使いはじめて6ヶ月経ったら、1度肌の状態をチェックしましょう。

ハイドロキノンは作用が強い分、肌への刺激や負担も大きくなりがち。
特に濃度5%以上のハイドロキノンを長期間使用していると、白斑※が出る恐れもあるので要注意。
※肌の色がまだらに白く抜け落ちてしまう症状。

特に肌が弱い方は、「3ヶ月に1回様子を見る」「週1でハイドロキノンを塗らない日を設ける」など、調節しながら使用していきましょう。

(参考:ハイドロキノンの副作用でシミが濃くなる?安全に美白するコツと肌トラブルの対処法

ハイドロキノンを塗るタイミングは夜がベスト

ハイドロキノンがついたまま紫外線をあびるとシミや色素沈着の恐れがあります。 ハイドロキノンは夜に使いましょう 。

できれば、ハイドロキノンは夜に使用してください。

本来、メラニンは外気など刺激から肌を守る役割があります。
ハイドロキノン使用中はメラニン生成が抑制されているため、ダメージを直に受けた肌がトラブルを起こしやすい状態です。

ハイドロキノンを塗ったまま紫外線に当たると色素沈着を起こしてシミを濃くしたり、湿疹やかゆみ、腫れなど炎症を起こしたりしかねません。

どうしても朝昼に使用する場合は、保湿ケア+UV対策の徹底が必須です。
これで完ペキ!ハイドロキノン使用中の日焼け止め・UVケア

ただし、海水浴など1日中強い紫外線を受ける前日~当日はハイドロキノンの使用を中止してくださいね。

茶色く変色したハイドロキノンは使わない

ハイドロキノンは酸化しやすいので使用期限を守りましょう。 酸化したハイドロキノンは茶色く変色!使用は肌トラブルの元。

安全に美白するには、ハイドロキノンの使用期限を守るのも重要です。

使用期限はラベルやフタ、容器の底に記載されているので確認しておきましょう。
使用期限が確認できない場合は、3ヶ月ほどで使い切るようにしてください。

また、黄色~茶色く変色したハイドロキノンの使用はNG
もったいないですが変色した製品は捨てて、新しいものを購入してください。

酸化して変色すると「ベンゾキノン」という刺激成分が生成され、肌トラブルの原因になります。
特に純ハイドロキノン酸化しやすいので、取扱いに要注意です。
(参考:純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの違い

フタをきちんと締めて冷暗所に保存(冷蔵庫など)すると、ハイドロキノンが長持ちしますよ。

肌荒れしている場所には使わない

 肌の乾燥・赤み・ニキビなど、荒れている肌は刺激に弱いのでハイドロキノンを使わない。 肌荒れ改善後はハイドロキノン使用OK

肌荒れしている部分を避けてハイドロキノンを塗るのも欠かせません。

  • 乾燥してカサついて、皮剥けしている部分
  • 湿疹や赤み、かゆみが出ている部分
  • ニキビや傷口などデリケートな部分 など

荒れている肌は、バリア機能が弱まって外からの刺激にとても弱い状態。
ハイドロキノンを塗ってしまうと、肌荒れ・炎症が悪化しかねません。

「食生活・睡眠時間を見直す」「低刺激の化粧品でケアする」など、肌荒れを改善してからハイドロキノンを使用しましょう。

 

ハイドロキノンを安全に使うには、塗る順番をしっかり守るのが大切です。

ハイドロキノンの塗り方をおさらい

  1. 洗顔後、化粧水+美容液+乳液でしっかり保湿
  2. 適量のハイドロキノンをやさしく乗せるように塗る
  3. 外出する前に必ず日焼け止めを塗る

また「必ずパッチテストをする」「夜間に使う」など、リスクを避けるためにも正しい使い方を徹底してくださいね。

 

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