「ターンオーバーって、美白にどんな関係があるの?」
本記事では、ターンオーバーと美白の関係性について
- 肌のターンオーバーってどういう意味?
- ターンオーバーの乱れが美白を遠ざける
- 正常なターンオーバーを手に入れるには
【スキンケア編】【生活習慣編】
の順番で解説していきます。
ターンオーバーを正常にすることは、透明感のある美白を目指す人にとってとても重要な事!
ぜひ本記事で、ターンオーバーについてチェックしてみてくださいね^^
Contents
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皮膚のターンオーバーってどういう意味?
ターンオーバーとは、「肌表面が生まれ、剥がれていくまでの過程」のこと。
肌の表面である「表皮」は、「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4層で成り立っています。
✔ターンオーバーの流れ
- 一番奥にある「基底層」で肌細胞が生まれる
- 肌細胞は形を変えながら「角質層」へ押し上げられる
- 最後に、肌表面は垢として剥がれ落ちる
この一連の流れが肌のターンオーバーです。
肌のターンオーバー周期について
肌のターンオーバー周期はおよそ28~56日と言われていますが、この28日というのは20代における肌の周期です。
年齢ごとのターンオーバー周期は、下記の表を参考にしてください。
年齢 | ターンオーバー周期 |
---|---|
20代 | 28日程度 |
30代 | 40日程度 |
40代 | 55日程度 |
50代 | 78日程度 |
60代 | 90日程度 |
このように、ターンオーバーの周期は年齢を重ねるとともに遅くなっていきます。
【見分け方】自分のターンオーバーは早い?遅い?
ターンオーバーが早い人・遅い人には特徴があります。
自分の肌状態を下記のリストに当てはめてみましょう。
◎ターンオーバーが早い人の特徴
- 肌が乾燥しがち
- 少しの刺激で肌荒れする
- ピーリングを良く行う
◎ターンオーバーが遅い人の特徴
- 肌がくすみがち
- シミや傷がなかなか消えない
- 肌がザラザラしている
上記のリストが多く当てはまるほど、ターンオーバーが乱れている(早い・遅い)可能性が高くなります。
自分の正確な肌状態が知りたい場合は、化粧品販売店などに置いてあるスキンチェッカーを使うのがオススメですよ。
ターンオーバーの乱れが美白を遠ざける
ターンオーバーは遅くても、早すぎても肌によくありません。
下記は、ターンオーバーの乱れによる肌への影響3点です。
- 肌がどんよりくすむ
≫ターンオーバーが遅い - シミが消えない
≫ターンオーバーが遅い
- 肌が乾燥する
≫ターンオーバーが早い
ここからは、ターンオーバーの乱れが引き起こす悪影響を詳しく解説していきます。
①肌がどんよりくすむ
≫ターンオーバーが遅い
ターンオーバーの滞りは、肌くすみの原因になります。
通常、排出されるはずの古い角質がいつまで経っても排出されないと、肌表面に古い角質が溜まっていく「角質肥厚」の状態に。
溜まってく角質は半透明のものですが、何層にも積み重なることで透明感の失われた肌になってしまいます。
②シミが消えない
≫ターンオーバーが遅い
ターンオーバーが滞ると、シミ・日焼けがなかなか改善しません。
これは、肌表面に蓄積された古い角質がいつまでたっても排出されないため、角質に着色したメラニンもそのまま肌に居座るから。
この原理で、シミのほかにもニキビや肌荒れなどの肌トラブルもなかなか改善しなくなってしまいます。
(参考:あなたのシミの種類、知ってる?症状別の見分け方と治療法まとめ)
③肌が乾燥する
≫ターンオーバーが早い
ターンオーバーが早すぎると、乾燥肌の原因に。
早いスパンでターンオーバーが行われていると、肌細胞が未熟なまま肌表面の役割を担うことになります。
肌細胞がきちんと成長しきっていない状態だと、セラミド・MNF※が十分ではない肌状態に。
※天然保湿因子のこと
セラミドとMNFは角質細胞内で水分をキープする働きを持っており、透明感のある肌を作るうえで必要不可欠です。
【スキンケア編】ターンオーバーを正常にするために意識したいこと
ターンオーバーを正常化するためには、正しいスキンケアを行うことが大切です。
- 正しい方法で肌を洗う
- 日焼け止めを塗る
- 肌を乾燥させない
- 角質を除去する
正しいスキンケアは、肌トラブルの少ない健康な肌を育てます。
①正しい方法で肌を洗う
ターンオーバーを正常に保つには、正しい方法で肌を洗うことが大切。
ゴシゴシと肌を洗ったりタオルで拭いたりするのは、肌を傷つくせいでターンオーバーが早まります。
正しい洗い方の順序
- ぬるま湯(35℃程度)で肌をすすぐ
- 弾力ある泡でやさしく洗う
- 泡をきちんと洗い流す
- ポンポンとタオルでふき取る
熱いお湯で体を洗うのが好きという方がいますが、35~40度程度が肌には優しいですよ。
40度を超える熱いお湯で肌を洗うと、肌の保湿成分であるセラミドや皮脂が流出して乾燥肌の元にもなります。
②日焼け止めを塗る
日焼け止めを塗らず紫外線に当たることは、肌の正常なターンオーバーを妨げます。
紫外線は刺激のひとつなので、肌表面を作る表皮細胞がダメージを受けて死んでしまいターンオーバーが早まってしまいます。
※皮膚の一番外側を形作る細胞のこと
外出の際は必ず日焼け止めを塗り、3時間に1度を目安に塗りなおしましょう。
③肌を乾燥させない
肌の乾燥は、ターンオーバーを乱れさせる原因になります。
乾燥状態の肌は、肌のバリア機能を担っている保湿成分が不足しているためとても刺激に弱い状態です。
刺激に弱いと、ダメージ受けて死んでしまった肌を再生するためにターンオーバーが早まります。
肌を乾燥させないためには、入浴後15分以内の保湿ケアが効果的。
入浴後は急速に水分が蒸発していき15分後には肌がカラカラに乾燥してしまうので、その前に保湿剤で水分をしっかり閉じ込めることが大切です。
④角質を除去する
ターンオーバーが遅れていて、肌のくすみ・ゴワつきが気になる場合はピーリングが効果的です。
(参考:角質を剥がす「ピーリング」とは?効果や仕組み、デメリットなどの基礎知識!)
適度なピーリングは、肌に蓄積した角栓を剥がして正常なターンオーバーを促してくれます。
ピーリング剤の種類を紹介
- ジェルタイプ
⇒一般的なタイプで購入しやすい - 泡タイプ
⇒摩擦が少なく肌に優しい
ただし、やりすぎると必要な角質まで取ってしまい肌にとって逆効果、ピーリングは1週間に1回程度に留めましょう。
トレチノインとは、ビタミンAの誘導体のこと。
ターンオーバー促進作用を持つトレチノインはニキビ・しわの治療薬として使用されるほか、沈着したシミを排出させる目的でも使われています。
肌のターンオーバーが遅い場合はトレチノインを使用するのも一つの手です。
【生活習慣編】ターンオーバーを正常にするために意識したいこと
ここでは、ターンオーバーを正常にするために意識したい生活習慣を紹介していきます。
- 睡眠をしっかりとる
- 食べ物に気を遣う
- 水分を補給する
- ストレスを溜めない
少し気を付けるだけで、簡単に肌質を改善できるのでぜひチェックしてみてください。
①睡眠をしっかりとる
睡眠時間が不足すると、眠っている間に分泌されるはずだった成長ホルモンが分泌されずに肌のターンオーバーが遅延します。
睡眠不足によって肌は、①バリア機能が低下し、水分の蒸散量が高くなることで乾燥すること、②キメの状態が悪くなり、透明感・つやが低下することが分かりました。
上記のように、睡眠をしっかりとらないと肌が修復されずバリア機能やキメを悪化させることが実証されています。
睡眠をしっかりとることは、肌細胞を修復して新陳代謝を活発化するという働きが働きがあるのです。
✔深い眠りにつくための注意点3つ
成長ホルモンは深い睡眠の間によく分泌されるので、深い睡眠をとる事はとても重要。
深い眠りにつくために、下記の4点に注意しましょう。
- 就寝前はカフェインを摂取を控える
- スマホなど画面の光を注視しない
- アルコールは、就寝の4時間前まで
- 毎日決まった時間に一定の睡眠をとる
②食べ物に気を遣う
過度なダイエットや・暴飲暴食による栄養不足は、本来摂るべき栄養が足りず肌のターンオーバーを妨げます。
✔肌のターンオーバーに関わる栄養素
- ビタミン類
⇒血行を促進する - 鉄分
⇒血流を改善する - たんぱく質
⇒肌細胞・コラーゲンを作る素
肌のターンオーバーを整え美しい肌を保つには、バランスの良い食事が必要不可欠です。
ターンオーバーのカギは腸内環境
取り入れた栄養をバランスよく吸収するためには腸内環境が整っていることが重要です。
腸内環境を整えるためによくヨーグルトが例に挙げられますが、選ぶなら乳酸菌よりビフィズス菌が効果的。
というのも、大腸の中で悪玉菌をやっつける善玉菌のほとんどはビフィズス菌なのです。
健常女性40名を対象に,ガラクトオリゴ糖を含むビフィズス菌発酵乳のプラセボ対照二重盲験並行群間飲用試験を行ったところ,被験飲料に血中パラクレゾール量減少効果および皮膚性状改善効果が認められた.
上記の論文では、ビフィズス菌が肌荒れを改善するという結果が認められています。
③水分を補給する
喉の渇きに応じて水分を補給する事は、肌のターンオーバーを整えるうえで重要です。
水分をとることで血液がサラサラになり、肌に滞りなく栄養を運ぶことができるように。
逆に、血液がドロドロだときちんと栄養を運べずにターンオーバーに影響が。
水を意識的に飲むだけで美肌が手に入るなら、ぜひ習慣付けておきたいですね。
ただし、コーヒー・お茶・紅茶などのカフェインを含む飲料は水分補給に適切ではありません。
カフェインには利尿作用があり、飲んだ分以上の水分を体の外に排出してしまうのです。
水以外で水分を補給したい際は、カフェインの入っていない麦茶がオススメですよ。
④ストレスを溜めない
心身へのストレスは、ターンオーバーの乱れに繋がります。
ストレスを受けたことによる自律神経※の乱れは、血行不良を引き起こし肌細胞へのスムーズな栄養補給を阻害。
※自律神経とは、呼吸器や消化器などの活動を調整するため24時間働き続けている神経のこと
自律神経を整るためには、生活リズム・栄養バランス・睡眠の3点に気を遣うことが大切です。
ストレスは心身だけに限ったことではありません、以下2つによる身体へのストレスは、ターンオーバーの乱れに繋がります。
- タバコ
⇒ターンオーバーに必要なビタミンCを消費する - アルコール
⇒肝臓、膵臓にダメージを与え、それが肌にも影響する
肌のことを思うなら、タバコはやめるよう努力すること、お酒は一日1杯程度を心がけるのが良いでしょう。
最後に、ターンオーバーと美白の関係性についてもう一度おさらいしましょう。
★ターンオーバーとは「肌表面が生まれ、剥がれていくまでの過程」のこと。
✔ターンオーバーが乱れると?
- 肌がどんよりくすむ
- シミが消えない
- 肌が乾燥しやすくなる
✔ターンオーバーを正常にするスキンケア
- 正しい方法で肌を洗う
- 日焼け止めを塗る
- 肌を乾燥させない
- 角質を除去する
✔ターンオーバーを正常にする習慣
- 睡眠をしっかりとる
- 食べ物に気を遣う
- 水分を補給する
- ストレスを溜めない
美白において”肌のターンオーバー”はあまり重要視されませんが、透明感のある肌を作るうえでとても重要な事です。
ターンオーバーを整えて肌トラブルの起こりにくい健康的な美白を目指しましょう^^
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