「ニキビのせいでテンションガタ落ち…」
ニキビができると、鏡を見るたび憂鬱な気分になりますよね…。
あなたが大人の場合、ニキビの原因はほぼストレスって知っていましたか?
睡眠・栄養不足や人間関係など、様々な原因でターンオーバーが崩れた結果こそ”大人ニキビ”。
また一刻も早く治すには、思春期ニキビとはケア・アプローチを変えるのが重要です。
本記事ではニキビとストレスの関係性について、詳しく解説しています。
もちろん、ニキビの部位別に対処方法もしっかり紹介していますよ♪
大人だからこそニキビの原因&対処法を知って、一日でも早くきれいな肌を取り戻しましょう!
Contents
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ニキビってどういう状態?過程についても解説
ニキビとは、毛穴の出口が塞がれて皮脂や汚れが詰まってしまった状態のこと。
できて間もないニキビは「白ニキビ」と呼ばれる状態ですが、アクネ菌※が増殖して炎症を起こすと赤く腫れた「赤ニキビ」に変わります。
※アクネ菌とはニキビの原因菌のこと
ニキビは症状の重さによって名前が変わり、治すには適したスキンケアが必要です。
✔ニキビがたどる過程
- 白ニキビ
⇒塞がった毛穴に皮脂が溜まった状態 - 黒ニキビ
⇒毛穴の入り口の角栓が黒く変色した状態 - 赤ニキビ
⇒炎症が起きて赤く腫れた状態 - 黄(膿)ニキビ
⇒白血球の死骸が集まった状態
特に膿んでしまった「黄ニキビ」の放置はゼッタイにNG。
クレーターのような痕になってしまいかねないので、早めに皮膚科を受診してくださいね。
大人ニキビと思春期ニキビは違う!原因と対処法をチェック
実は思春期にできるニキビと、大人になってからできるニキビは違うものです。
- 思春期ニキビ:10~20代の間の、成長期の男性ホルモン増加による皮脂分泌が原因のニキビ
- 大人ニキビ:20代以降にできる、生活習慣・自律神経の乱れなどストレスが原因のニキビ
思春期ニキビの原因は、主に男性ホルモンの増加。
性別に関わらず思春期になると起こる一過性のもので、年齢が解決することがほとんどです。
対して大人ニキビは、日常的にかかるストレスが原因。
残念なことに、私たちは常に外部から何かしらのストレスを受けています。
時間が解決してくれるものではないので、ケアをしなければ悪化しかねません。
まずは大人ニキビを作るストレスの原因を知って、根本から改善を目指ましょう◎
1.身体へのストレス
身体へのストレスは、疲労や生活習慣によって引き起こされます。
ニキビの原因になる身体的ストレス
- 睡眠時間の不足
- 栄養不足
- メイクの洗い残し
- 過剰なスキンケア
- ホルモンバランスの乱れ※
※主に生理前はホルモンバランスが大きく乱れます
身体にストレスがかかると、肌のターンオーバーが乱れてしまうんですね。
ターンオーバーのが遅れると、肌表面の角質は排出されないまま。
汚れが蓄積されると毛穴が詰まって、ニキビの原因になります。
▼春先だけニキビがよくできるなら「花粉ニキビ」かも…。
身体的ストレスの対処法
身体的ストレスを軽減するには、睡眠と食事をしっかりとることが必要不可欠。
忙しいと疎かにしてしまいがちですが、睡眠時間は最低でも6時間とってください。
食事は、野菜を取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。
いつもの食事に野菜ジュースやサラダを一品プラスするだけで、栄養バランスはかなり改善されますよ。
現在のところ、ジャンクフードやチョコレート、ケーキ等とニキビの因果関係は分かっていません。
(引用:皮膚科Q&A にきび 食事の注意点は?)
ただし、ジャンクフードの食べ過ぎで栄養バランスが崩れてしまうとニキビの原因になるので注意が必要ですよ。
2.心へのストレス
精神的ストレスには、職場での人間関係やオーバーワークなどがあげられます。
実際に、ニキビ患者の多くはストレスを実感しているという研究結果もあるくらいです。
自覚的ストレスの程度については,ニキビ患者群で「多い」と回答した割合が41%と健常者群の25%より高く,反対に「少ない」と回答した割合は,健常者群で17%とニキビ患者の3%より高い結果であり,ニキビ患者群では普段の生活でストレスが多いと感じていることがわかった
ニキビが繰り返しできる方は、心のストレスを疑ってみましょう。
過度な精神ストレスは、自律神経※に影響を及ぼして肌のバリア機能を低下させます。
※循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経
バリア機能の低下は、ニキビの原因アクネ菌の増殖を許してしまうんですね。
心のストレスの対処法
ストレスを軽減させるためには、以下の方法が有効です。
- 気を楽にして、何もしない時間を作る
- ウォーキングなど、軽く体を動かしてみる
- 誰かに悩みやストレスを打ち明ける
ストレスをため込んでしまわないよう、最低でも週に1度はしっかり休むようにしてください。
【部位別】ニキビのできる原因&対処方法を解説
一口にニキビと言っても、できる部位が違えばケアの方法も変えるのが早く治すコツ。
ここからは、顔・体の部分ごとにできたニキビの原因とケア方法を解説していきます。
ちなみに中医学では“顔は内臓の不調を映す鏡”と言い、ニキビができる場所によって体の不調がわかると言われています。
「ニキビができた場所ごとに考えられる体の不調」も解説していくので、ぜひチェックしてください。
(出典:The Beauty Gypsy)
おでこのニキビ
おでこにできたニキビは、前髪を垂らしていることが原因の1つ。
前髪はシャンプーのすすぎ残しやホコリのせいで思ったより汚れていて、アクネ菌の栄養源になってしまいます。
おでこのニキビを予防するには、シャンプーやリンスはきちんとすすぎ、前髪はピンで止めることが有効です。
また、おでこにできたニキビは胃腸が弱っているサインだと言われています。
食べすぎや飲み過ぎ、冷たいものや辛い物の過剰摂取に心当たりがある方は、胃腸を労わりましょう。
脂っこいものは避け、お粥やうどんなど消化のよい食事をよく噛んで食べてください。
頬のニキビ
頬にできたニキビは、乾燥が原因の1つです。
乾燥した肌はうまくターンオーバーできず、古い角質で毛穴を塞いでしまいます。
もともと頬は皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすい部位。
頬のニキビを遠ざけるには、洗顔後に化粧水でしっかり水分を与えて保湿しましょう。
加えて、頬にできたニキビは、呼吸器の不調のサインだとも言われています。
特にアレルギー体質の人、喘息の方はエアコンの汚れや部屋のカビに気を付け、空気の悪いところに近づかないようにしましょう。
口周りのニキビ
口周りのニキビは乾燥が原因の1つ。
特に口紅を日常的に使っている方は注意が必要です。
口紅をクレンジングで落とす際、力を入れて擦ることは乾燥を招きます。
クレンジングの際は、手でクルクルとやさしく動かし刺激を最小限に留めましょう。
口紅を落とした後は、口元にもしっかり化粧水をしみ込ませて保湿してくださいね。
鼻のニキビ
鼻のニキビは、過剰な皮脂分泌が原因の1つです。
顔の中でもとくに皮脂が多い鼻は、毛穴が詰まってニキビになりやすい部位。
頻繁に手で鼻を触ったり、毛穴パックをやりすぎる方は注意が必要です。
鼻ニキビ防止には収れん化粧水※やビタミンC誘導体など、皮脂を抑えてくれるスキンケアがオススメですよ。
※皮脂の量をコントロールし、毛穴を引き締めてくれる化粧水のこと
また鼻の上にニキビができる場合は、血圧が高くなっている可能性があります。
食事の味付けは薄めにし、塩分を控えた食事を心がけましょう。
鼻の中へ頻繁にニキビができる場合は、毛包炎※の可能性があります。
※細菌感染症の一種
毛包炎とは、鼻の中の毛穴に雑菌が入り込み炎症を起こしている状態。
鼻毛をピンセットで抜くなど、鼻の中に傷をつけることは毛包炎の原因になりますよ。
顎周りのニキビ
顎からフェイスライン(輪郭)にかけてできたニキビは、ホルモンバランスの不調が原因の1つ。
肌を整える効果を持つ女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、肌荒れ・ニキビの原因になります。
特に以下の3つはホルモンバランスの崩れから、顎にニキビができやすい状態です。
- 生理の約一週間前
- 睡眠不足の状態
- ストレス過多の状態
ホルモンバランスを整えるには、十分な睡眠やバランスの取れた食事が重要です。
(参考:睡眠不足は美肌の天敵!肌荒れの原因と良質睡眠のコツを知ってすっぴん美人を目指そう◎
✔大豆イソフラボンがホルモンバランスを整える
ホルモンバランスを整えるには、大豆に含まれるイソフラボンが効果的。
大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きをしてくれることから注目されている成分です。
特に生理前にニキビができてしまう方は、豆腐や豆乳をいつもの食事に取り入れるといいでしょう◎
身体のニキビ
背中や首、胸などにできてしまった身体のニキビは、「マラセチア毛包炎」の可能性があります。
これはマラセチアという真菌(カビ)が原因の細菌感染症の一種です。
マラセチア自体は元より人の皮膚に住んでいる常在菌ですが、肌荒れを起こすと繁殖してかゆみを引き起こします。
マラセチア毛包炎は、ニキビの薬では改善しないので要注意。
カビの活性を抑える抗真菌剤による治療が必要です。
皮膚科などの医療機関で処方してもらえるので、かゆみやブツブツがひどい場合は早めに診てもらいましょう。
また身体の毛包炎を防ぐには、菌の繁殖を防ぐことが有効です。
- 汗をかいたらすぐに拭く
- 意識的にシャワーを浴びる
以上の2つを心がけましょう。
▼おしりニキビの原因と対処法は下記で解説
今すぐできるニキビの治し方5選!スキンケアと生活から改善しよう
ニキビには習慣の改善が1番有効ですが、急に生活を変えるのはむずかしいですよね…。
そこで、今すぐ手軽にできるニキビの治し方だけを5つピックアップしてみました。
【スキンケア】
①よく保湿する
まずニキビを治すには、肌をよく保湿することが大前提。
肌に水分が足りておらず乾燥状態だと、毛穴が塞がりやすくニキビの原因になります。
《肌が乾燥状態だと?》
- 肌のターンオーバーが正常ではないので、角質が剥がれ落ちず毛穴が塞がる
- 乾燥状態を防ぐため、皮脂の分泌がさかんになり毛穴が詰まる
ニキビを改善するための保湿剤は、さらっとしたジェル・ミルクタイプのものが良いでしょう。
油分の多いクリームを使ってしまうと、毛穴を詰まらせてニキビを悪化させる可能性があるので注意してください。
保湿成分は、肌の水分量を増やしてくれるセラミドが使いやすくてオススメです♪
【スキンケア】
②市販の塗り薬を使う
ニキビが赤く炎症を起こしていたら、ドラックストアで購入できる市販の塗り薬に頼るのが良いでしょう。
ただし、殺菌作用のある軟膏はニキビの周りの正常な皮膚まで殺菌してしまう可能性があります。
軟膏は綿棒ですくい、ニキビの炎症部分にピンポイントで乗せましょう。
ただしニキビが改善しない・ひどい炎症が起こっている場合は、皮膚科を受診してくださいね。
【生活習慣】
③肌に触れるものを清潔にする
ニキビを治すためには、肌に触れるものを清潔にしておくことも重要。
枕カバーやシーツなど、顔に触れる寝具は思ったより皮脂や雑菌で汚れているんですね…。
雑菌の繁殖している枕カバーやシーツは肌への刺激となり、肌荒れやニキビの原因になります。
最低でも週に1回は洗濯するように心がけましょう。
洗濯をする暇がない時は、清潔なタオルをシーツの上に敷く・枕カバーの上から巻くなど工夫してみましょう◎
【生活習慣】
④腸内環境を改善する
ニキビを治すには、腸内環境の改善も効果的◎
腸内環境が悪く便秘状態だと、悪玉菌が増殖して腐敗産物を生み出してしまいます。
腐敗産物が血流にながれこみ肌に蓄積すると、ニキビを始めとしたあらゆる肌の不調を引き起こしてしまうのです。
腸内環境を整える簡単な方法は、下記の2つ。
- 食物繊維をよく摂る
- 発酵食品を食べる
おすすめは、ヨーグルトにキウイを入れたものです。
「腸内環境を整えるヨーグルト+食物繊維が豊富なキウイ」のあわせ技で、お通じをよくしてくれますよ◎
【生活習慣】
➄ビタミンを意識的にとる
ニキビ改善のためには、ビタミンを意識的にとることが効果的です。
特にオススメしたいのは、下記のビタミンB群とビタミンC。
- ビタミンB群:肌の新陳代謝を促進させて抵抗力を高める
- ビタミンC:皮脂を抑制し、色素沈着を抑制※する
※できてしまったニキビ跡を防ぐ
フルーツや野菜など加工されてない状態で摂ると、ニキビ改善に役立つ他の栄養も取れて一石二鳥。
特に人参やカボチャなどの緑黄色野菜、いちご、みかん、バナナなどの果物が食べやすいでしょう◎
もちろん、ビタミンはサプリメントでとってもOKです。
どうしてもニキビが治らないなら…早めに皮膚科を受診すること!
ニキビがなかなか治らない場合は、悪化してしまう前に皮膚科を受診しましょう。
自分の肌状態に合わせてステロイドの塗り薬や保湿剤、抗生物質の飲み薬を処方してもらえますよ。
ちなみに、皮膚科ではニキビに詰まっている膿を取り出す「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という治療もできます。
皮膚を傷つけたり雑菌が入ってしまう恐れがあるニキビの自己処理ですが、皮膚科なら安心できますね◎
皮膚科でのニキビのクレーター治療について
皮膚科では、ニキビの炎症によってできてしまったクレーターの治療も行っています。
レーザー治療とは、主にレーザーで目に見えない微小な孔を開けることで正常な皮膚の再構築を促すものです。
通常、重度のクレーターは傷が真皮層まで到達しているため“回復するのが難しい”とされています。
しかし、レーザーの機器によっては真皮層にまで働きかけてくれるものもあるので効果が期待できますよ。
クレーターが気になっている方は、まずは皮膚科に肌の状態を相談してみるのが良いでしょう。
最後に、ニキビの原因と治し方についてもう一度おさらいしましょう。
✔ニキビのできる原因
- 身体へのストレス
⇒身体的疲労
⇒生活習慣 - 心へのストレス
⇒自律神経の乱れ
✔ニキビの対処法
- おでこ:前髪をピンで止める
- 頬 :保湿をしっかりする
- 口周り:やさしくクレンジングする
- 鼻 :皮脂を抑えるケアを行う
- 顎周り:ストレスケアを行う
- 背中 :汗をかいたら早めに拭く
✔ニキビの治し方
- 肌をよく保湿する
- 肌に市販薬を塗る
- シーツを清潔にする
- 腸内環境を改善する
- ビタミンを意識的にとる
ニキビのできる原因についてよく知って、ニキビをかしこく改善しましょう。
▼「同じ部分ばかりニキビが出来る」…もしかしたら肌質が原因かもしれません。
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