日焼け止めは、紫外線によるシミやシワを予防する必須のアイテム。
夏に限らず1年中使うからこそ、日焼け止めで肌荒れしてしまうと厄介ですよね。
特に敏感肌の方は、「肌を焼きたくないけど、日焼け止めを塗るのが怖い…」とお悩みのはず。
この記事では、日焼け止めによる肌荒れを予防する方法を解説します◎
もちろん、肌荒れの原因や肌荒れしてしまった時の応急処置まで紹介していますよ。
自分の肌質に合った日焼け止めを知って,根本から老化を防いでいきましょう。
【この記事でわかること】
- 日焼け止めで肌荒れする原因
- 肌がかぶれてしまった時の対処法
- 安全に日焼け止めを使うために、肌荒れさせない防止策
Contents
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ニキビ・ブツブツ…日焼け止めクリームで肌が荒れる原因3つ
そもそも、日焼け止めクリームで肌荒れする原因は大きく3つに分けられます。
- 日焼け止めの成分が肌質に合っていない
- 洗顔/入浴時に日焼け止めがしっかり落とせていない
- 肌のバリア機能が低下して刺激に耐えられない
日焼け止めの成分が肌に合ってない
日焼け止めで肌荒れする原因は、そもそも配合成分が肌質に合っていないことがほとんど。
そもそも日焼け止めには、紫外線吸収剤・紫外線散乱剤といった化学成分が配合されています。
【紫外線吸収剤】
肌の上で紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出することで、肌内部に紫外線が侵入するのを防ぐ。
【紫外線錯乱剤】
肌の上で紫外線を反射・錯乱させて、紫外線の影響を防ぐ。
特に肌の上で化学反応を起こして紫外線を防ぐ「紫外線吸収剤」は、刺激が強め。
もともと肌が弱かったり、ニキビや湿疹があったりすると、化学反応のダメージを受けやすくなります。
特にかぶれ(接触性皮膚炎)を引き起こしやすいので、なかなか肌のザラザラやブツブツが収まらないことも…。
日焼け止めを塗った後にかゆみや痛み、赤みといった症状が出た場合は、まず配合成分をチェックしてください。
日焼け止めの洗い残しがある
洗顔や入浴で日焼け止めを落としきれていないのも、肌荒れの原因になります。
日焼け止めのタイプは、お湯だけでオフできるもの・石鹸が必要なものなど様々。
特にSPF/PA値の高いものは、クレンジングを使わなければいけないものがほとんどです。
日焼け止めが長時間付着していると、毛穴を詰まらせてニキビや黒ずみといった肌トラブルに繋がります。
また生え際やフェイスライン、首元は洗い残しが多い部分。
毎日しっかり洗えているか、1度振り返っておきましょう。
肌の免疫機能が低下している
日焼け止めで肌荒れする原因として、肌のバリア機能の低下も考えられます。
本来、私たちの肌に備わっているバリア機能。
外部刺激から体を守り、体内から水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。
(参考:美白と保湿の関係性って?年齢ごとの肌悩み&オススメ美容成分もまとめて解説◎)
ただし間違ったスキンケアをしていたり、心身のストレスがあったりするとバリア機能を弱めかねません。
結果、日焼け止めの化学成分でダメージを受けやすい状態になり、肌荒れしてしまうというワケです。
- もともと乾燥肌気味
- 冷房/暖房の効いた屋内に長時間いることが多い
- 洗顔時にゴシゴシ擦ったり、熱いお湯を使う
- 生活リズムが不規則になっている
- 仕事や私生活で心身に強いストレスがある など
上記に当てはまる方は、スキンケアや生活習慣の見直しを優先するのがベターでしょう。
かぶれ・赤みが出たらスグ対処!応急処置3ステップをチェック
日焼け止めを塗ったあとに赤みや痛み、腫れが出たら、下記の手順ですぐに応急措置をしましょう。
- 肌に刺激を与えないように、日焼け止めを優しく落とす
- 保冷剤で冷やし、炎症を抑える
- 症状が軽ければ非ステロイド薬で様子を見る
①日焼け止めをすぐに落とす
日焼け止めを使用した後、肌に違和感を感じたら速やかに落としましょう。
肌荒れを放置したまま再度日光に当たると、炎症やかぶれを引き起こすこともあるので要注意。
水で洗い流すのがベストですが、ノンアルコールのウェットティッシュでもOKです。
ゴシゴシ擦らず、優しく手のひらでなでるように落としましょう。
②冷やして炎症を抑える
次に、患部を冷やして炎症を抑えていきます。
患部を冷やすときは、保冷剤をタオルでくるんで直接肌に触れさせないのがポイント。
保冷剤がない場合は、濡れタオルや冷たいシャワーでも代用できます。
特に赤みや腫れが出た場合は、じっくり冷やすようにしてください。
③市販の薬を塗る
最後に、市販の外用薬を塗って様子を見ましょう。
刺激の弱いノンステロイドのものがオススメです。
基本的に外用薬を塗る順番は、保湿クリームをつけた後。
薬によって順番は前後することもあるので、購入前に薬剤師に相談するのがベターでしょう。
ただしヒリヒリした痛みが続いたり、熱が引かないといった場合は必ず皮膚科を受診してください。
【敏感肌向け】日焼け止めによる肌荒れを予防するコツ3つ
日焼け止めによる肌荒れを予防するコツもチェックしておきましょう。
- 配合成分・SPF/PA値を自分の肌質や状態に合わせる
- 日焼止めを塗る前に必ず保湿する
- 落とすときに負担のかからない日焼け止めクリームを選ぶ
ノンケミカル・低めのSPF/PA値で刺激を抑える
肌荒れしないためには、低刺激の日焼け止めクリームを選ぶのが大前提。
SPF/PA値と配合成分に注目してみましょう。
まず普段づかいに選ぶなら、SPF15~20/PA++程度でOK。
通勤や買い物などちょっとした外出なら、日焼けする心配はありません。
ただ紫外線をたっぷりと浴びる真夏のレジャーでは、SPF30~50/PA++++が安全。
状況や季節に応じて日焼け止めを使い分けてみてくださいね。
また敏感肌の方は、化学成分をできるだけ避けるのも重要。
「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」と表示されているものを選ぶと安心ですよ。
去年の使い残しなど、基本的に開封済みの古い日焼け止めを使うのはNG。
一度ふたを開けてしまうと、雑菌が侵入している可能性があります。
たいていの日焼け止めの使用期限は、未開封なら3年、開封済みなら1年。
防腐剤が使用されていない場合は、さらに短くなります。
日焼け止めは、ワンシーズンで使い切るようにしましょう。
塗る前に保湿して肌を乾燥させない
日焼止めを塗る前に保湿を徹底するのも、肌荒れの予防になります。
保湿剤は日焼け止めの刺激を和らげ、肌のバリア機能を保護効果も期待できます。
また日焼け止めが落ちにくくなるというメリットもありますよ◎
顔は化粧水と乳液で肌を整え、体は化粧水とボディクリームで潤わせましょう。
高保湿にこだわりたいなら、保護膜をつくるワセリンもオススメです。
特にSPF/PA値が高いと肌への負担が大きくなるので、スキンケアを徹底するのがベター。
もちろん日焼け止めを落とした後も、保湿クリームやローションを欠かさずに塗ってくださいね。
石けんで落ちる日焼け止めを選ぶ
特に敏感肌の方は、お湯や石けんで落ちる日焼け止めを選ぶのがベター。
ミルクタイプのような、肌にスーッと伸びるようなテクスチャーがオススメです。
またウォータープルーフは肌への密着度が高く、クレンジングを使わないとしっかり落とせません。
洗浄時に必要な皮脂を落としすぎて乾燥するので、普段づかいは控えてください。
落ちにくい日焼け止めは、屋外イベントや海水浴など汗をかく場合だけに絞って使うようにしましょう。
肌質や状態によっては、日焼け止めで肌荒れすることもしばしば。
最後に「安全に日焼け止めを使うコツ」をおさらいしておきましょう。
【日焼け止めによる肌荒れを防ぐコツ】
- 低めのSPF・PA値、ノンケミカル・紫外線吸収剤フリーと表記されているものを使用する
- 日焼け止めを塗る前に保湿し、成分が肌を刺激するのを防ぐ
- クレンジングが必要なものではなく、石けんで落ちるものを選ぶ
万が一日焼け止めが肌に合わなければ、すぐに落としましょう。
赤みやかゆみが現れたら保冷剤で冷やし、市販薬を塗って様子を見てください。
1度皮膚科を受診して、どの成分が原因なのかを確かめてみるのも良いですね。
若々しい美白肌を保つためにも、自分に合った日焼け止めの使い方をマスターしておきましょう◎
▼日焼け止めの塗り方についての解説はコチラ
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