アルブチンとは?美白効果を引き出す使い方・他成分との組合せも紹介◎

アルブチンとは?美白効果を引き出す使い方・他成分との組合せも紹介◎

「アルブチンってどのくらい美白効果があるの?」
化粧品のパッケージで”アルブチン”の名前を見かけることはあっても、具体的な美白効果までは知らない方も多いでしょう。

今回はアルブチンの作用やハイドロキノンとの違い、効果的な取り入れ方まで徹底解説していきます。

【この記事でわかること】

  • そもそもアルブチンって何?美白効果と作用
  • ハイドロキノンから生成されるアルブチン…2種類あるって知ってた?
  • 取り入れるタイミングは?アルブチンの効果的な使い方
  • 効果を最大限に引き出す!アルブチンと併用したい美容成分

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アルブチンの美白効果とは?

アルブチンとは? 厚生労働省に認められた成分です。 モモ、ナシ、クランベリーなど 色々な植物に含まれています。チロシナーゼを抑制して美白へ導く作用

アルブチンは、シミやソバカスを防止する効果を持った美白成分。
ハイドロキノンが今あるシミやソバカス(メラニン)を除去するのに対し、アルブチンはメラニンを作るチロシナーゼという酵素の働きを抑制する効果があります。

アルブチンの美白効果の高さは、厚生労働省に正式に認められるほど。
※日焼けによるシミ・ソバカスを防止する作用
ハイドロキノンに比べて刺激もゆるやかで、肌が弱い方でも取り入れやすいのもメリットです。

すでにできてしまったシミを薄くする効果はないものの、これから生成されるシミを予防できます。

化粧品に含まれるアルブチンはほとんど化学合成されたものですが、フルーツや植物にも含まれています。

  • コケモモ
  • クランベリー
  • マッシュルーム

私たちにとってなじみの深い成分とも言えますね。

アルブチンとハイドロキノンの違いは?

アルブチンは… ハイドロキノンから生成されたもの。 ハイドロキノンはシミ改善+シミ予防 美白効果◎ 刺激は強 アルブチンは、シミ予防効果のみ 美白効果△ 刺激は低

アルブチンとハイドロキノンの違いは、肌への刺激性です。

《ハイドロキノンとアルブチンの違い》

  • ハイドロキノン
    ⇒シミを改善+シミ予防の効果
    (美白効果が高く、肌への刺激が強い)
    ハイドロキノンのおすすめはこちら
  • アルブチン
    ⇒シミ予防の効果のみ
    (ハイドロキノンと比べて美白効果はやや低め、肌への刺激が弱い)

そもそも化粧品に含まれるアルブチンは、ハイドロキノンを化学合成して作られた成分。
(参考:ハイドロキノンの美白効果ってどのくらい?濃度ごとに”効果が出るまで”の期間や副作用も!

ハイドロキノンは非常に美白効果が高い成分ですが、肌への刺激性が高い・酸化しやすく扱いにくいというデメリットがあるんですね。
アルブチンは、「ハイドロキノンのデメリットを克服して使いやすく変化させた成分」と言えるでしょう。

効果が高い化粧品を選ぶなら、「αアルブチン」配合がおすすめ

アルブチンには2種類ある αアルブチンは、 ハイドロキノンにブドウ糖を結合したもの。 美白効果◎ 値段は高い βアルブチンは、ハイドロキノンを配糖体にしたもの。 美白効果△ 値段は安い

アルブチンにはαアルブチンβアルブチンの2種類あり、αの方が効果が高めです。

カンタンにいえば「従来のハイドロキノンの美白効果を発揮しやすく加工した成分」で、αアルブチンは“ハイドロキノン誘導体”とも呼ばれています。

 

① αアルブチン

αアルブチンは江崎グリコによって開発された、従来のβアルブチンより新しい成分。
ハイドロキノンにブドウ糖を結合させた化学合成によって作られています。

αアルブチンはβアルブチンの約10倍の美白効果があり、肌なじみが良くてベタつきにくいのが特徴。

肌に取り込まれた後は、角質層の中でハイドロキノンに変化して美白作用を発揮します。

  αアルブチンの見つけ方

αアルブチンの場合、裏面の成分表示には”αアルブチン”と表示されます。
原価が高い分美白効果が高いため、αが含まれていることを売りにしている商品が多いのでわかりやすいはずです。

購入の際は、店頭でαアルブチン配合のものがあるか尋ねるか、インターネットでαアルブチン配合の商品を調べるのが良いでしょう。

 

② βアルブチン

βアルブチンは、資生堂が開発したハイドロキノンを配糖体にして作られた成分。
※配糖体とは、様々な種類の成分が結合した有機化合物のこと

αアルブチンより美白効果の実感は低い傾向にありますが、安価で手に入りやすいのがメリットです。

   βアルブチンの見つけ方

βアルブチンの場合、表示名はただ「アルブチン」と表示されている場合がほとんど。

ドラックストアなどで販売されているアルブチン配合化粧品のほとんどはβアルブチン配合の商品です。

アルブチンの効果的な取り入れ方・タイミング

アルブチンの効果的な取り入れ方。 ①紫外線を浴びる前日の夜or当日の朝 ①サンバーンが起きてしまったら3日間集中ケア

ここでは、アルブチンをより効果的に使うタイミングについて解説します。

【パターン①】
紫外線を浴びる前にアルブチンを使う

外を出歩く予定がある方は、2回のタイミングに分けてアルブチンを取り入れるのが効果的です。

  • 前日の夜
  • 当日の朝

真夏の晴れの日に紫外線を浴びると、およそ5秒でメラノサイトが活性化し、3分で肌が焼けはじめると言われています。

事前にアルブチンを肌へ取り入れ、紫外線に当たってもメラニン生成を抑制できる体制を作っておきましょう。

【パターン②】
紫外線を浴びた後にアルブチンを使う

うっかり紫外線を浴びてしまいサンバーンが起きた場合は、紫外線を浴びた日から3日間はアルブチンで集中ケアするのが効果的です。

サンバーンとは過度な日焼け
(詳細はタップして表示)
サンバーンとは、紫外線によって日焼けした肌がヒリヒリと赤く炎症することです。

この刺激から皮膚を守るため、メラニンが大量に作られ肌が褐色化。
これがいわゆる「日焼け肌」の状態です。

日焼け肌は、肌が紫外線にあたった状態(サンバーン後)から24時間から72時間(約3日間)にかけて進行していきます。

アルブチンを肌に取り入れることで、サンバーンによる炎症で活性化したチロシナーゼ酵素を抑制。
メラニンが作られるのを元からブロックし、”うっかり日焼け”を後から抑えることができます。

アルブチンと併用したい美容成分3つ

アルブチンと併用したい!おすすめ美容成分 ①ビタミンC誘導体+アルブチン 日焼け改善&予防 ②プラセンタエキス+アルブチン シミを予防して弾力肌へ ③トラネキサム酸+アルブチン 赤みを抑えてシミ悪化予防

ここでは、「アルブチンとの併用に適した美容成分」について解説していきます。
アルブチンは単体でも十分な美白効果を持ちますが、他の成分と併せて使用することでより効果を引き出せますよ。

①トラネキサム酸+アルブチン
 ⇒抗炎症+日焼け予防

トラネキサム酸とは、古くから喉の炎症を抑える風薬などに使われてきたアミノ酸の一種です。
炎症を引き起こす酵素”プラスミン”を抑える「抗プラスミン作用」を持っています。

肝斑など赤みのあるシミ、ニキビ跡などの炎症後の赤みを改善に効果的◎
アルブチンと併用することで、肌の赤みを抑えてメラニン増加によるシミの悪化を予防します。

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②ビタミンC誘導体+アルブチン
 ⇒日焼け改善+日焼け予防

ビタミンC誘導体は、ビタミンC誘導体とブドウ糖を結合させて肌への浸透力を上げた成分。

肌のターンオーバーを促進させてメラニンを排出を促す作用を持っており、アルブチンと併用することで”シミ改善&シミ予防”の効果が期待できます。
(参考:ターンオーバーと美白の関係性とは?今すぐできる肌の生まれ変わりを助ける方法)

  • 抗酸化作用により肌老化を抑制
  • 皮脂の分泌をコントロール

といった効果もあります。

抗酸化作用もあり、年齢を感じてきた肌にも取り入れたい組み合わせです。

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③プラセンタエキス+アルブチン
 ⇒肌の総合サポート+日焼け予防

プラセンタエキスとは、哺乳類の胎盤エキスのことです。

主にアミノ酸・ビタミン・ミネラル・核酸など様々な栄養が含まれており、肌を総合的にサポート。
特にプラセンタに含まれるアミノ酸は、肌を潤わせて弾力のあるキメ(皮溝・皮丘)の整った肌質へ導いてくれます。
(参考:【アミノ酸とは】保湿機能・ダイエット効果アリ!疲労回復もできるって知ってた?)

つまりプラセンタで肌を整えることで、アルブチンが浸透しやすい土台を作れるんですね。

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アルブチンに副作用・肌荒れの危険性はある?

アルブチンは刺激の低い美白成分ですが、肌が極端に敏感な人は肌に合わない場合があります。

  1. アルブチン自体が肌に合わない・アレルギーを持っている
  2. 化学合成で作られたタイプのアルブチンが肌に合わない
  3. アルブチンの化粧品に含まれる添加物が肌に合わない
    ※品質安定剤や防腐剤、石油系の界面活性剤など

アレルギー反応を起こしたり、肌に異常があった場合は使用を控えるようにしてください。

ただ化学合成を行っていない植物から抽出した天然のアルブチンであれば、炎症が起こらない場合もありますよ。

アルブチンに関するQ&A

アルブチンに関するQ&A 【Q1.アルブチンには白斑の危険性がある?】【Q2.アルブチンでニキビ跡は改善する?】【 Q3.アルブチンは肌荒れするの?】【 Q4.アルブチンの粉末ってどう使うの?】

Q1.アルブチンには白斑の危険性がある?

アルブチンによる白斑や、重い副作用の報告はほとんどありません。
というのも、アルブチンの刺激性は低く、市販されている化粧品は安全性のテストを受けたものだから。

そもそも白斑とは、「肌の色素を作り出すメラノサイトという細胞が消失したときに発生する」と言われています。

  • 高濃度のハイドロキノンの長期使用
  • トラブル品の化粧品の使用 など

つまり、アルブチンを使用する上では白斑を過剰に恐れる必要はありません。

そもそもアルブチンに副作用って心配はないの?

”ハイドロキノン誘導体”と呼ばれるαアルブチンですが、ハイドロキノンと違って作用がとても緩やかで刺激や目立った副作用はありません。
敏感肌の方でも安心して使用することができます。

Q2.アルブチンでニキビ跡は改善する?

アルブチンは、今あるニキビ跡などの色素沈着を薄くするのには不向きです。

あくまでもアルブチンの美白効果は、「メラニン増加による色素沈着を防止・予防する」こと。
すでに色素沈着して濃くなったシミニキビ跡を消すまでの効果はありません。

今あるニキビ跡を改善するには、下記のような成分を取り入れるべきでしょう。

ただし、前述の通りハイドロキノンは刺激の強い成分なので、使用上の注意点をしっかり守りましょう。

Q3.アルブチンの粉末ってどう使うの?

粉末のアルブチンは、シンプルな化粧品を手作りしたい方におススメです。

消毒した器に、購入元のレシピ通りの分量でグリセリンや精製水を混ぜれば簡単に作れます。
(参考:グリセリン化粧水の効果とは?化粧水の作り方や副作用まで網羅します!)

ただし作った化粧品は長く保たないので、冷蔵庫に保存して1週間ほどで使い切るようにしましょう。

市販の化粧品にアルブチンの粉末を混ぜるのは…?

アルブチンは水溶性なので、油性のクリームなどには溶けませんが化粧水には溶けます。
しかし、アルブチンはすでに出来上がっている化粧品とは相性が悪く、混ぜると美白効果が半減することもあるのであまりオススメはできません。。

 

アルブチンは日焼け・シミ予防に効果的な美白成分だということが分かりましたね。
最後に、アルブチンの効果や取り入れ方について確認しておきましょう。

✓アルブチンの美白効果

→チロシナーゼ酵素を抑制してシミ・ソバカスを防ぐ

 

✓アルブチンの取り入れ方

  • 日焼けを予防したい人
    紫外線に当たる日の朝か、前日の夜にアルブチンでケア
  • 紫外線で肌が赤くなった人
    紫外線に当たってから3日間はアルブチンで集中ケア

 

✓アルブチンと併用したい美容成分

  • 美白効果を上げたい人
    ビタミンC誘導体
  • 肌の調子を整えたい人
    プラセンタエキス
  • 炎症や赤みが気になる人
    トラネキサム酸

アルブチンを効果的に取り入れて、くすみやシミのない白ツヤ肌を目指しましょう!

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