美容成分の「Lシステイン」とは、アミノ酸の一種であなたの体内にも含まれている成分の一つ。
肌代謝にアプローチする作用があり、シミや肝斑などにアプローチします。
Lシステインは体内に含まれる成分であることからサプリメントで服用する方法がメジャーですが、実は化粧品にもブレンドされている成分です。
美白というと「ハイドロキノン」「ビタミンC誘導体」が有名ですが、Lシステインは主に内側からみなさんの素肌を支えています。
「効果ない」などの口コミもありますが継続して摂ることで効果は表れるので、当記事でどのような効能があるかチェックしてみてください。
Contents
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Lシステインとは?食品からも摂取できる
冒頭でも触れましたが、Lシステインとは抗酸化作用のあるアミノ酸の一種。
(参考:【アミノ酸とは】保湿機能・ダイエット効果アリ!疲労回復もできるって知ってた?)
元々ヒトの体(皮膚・髪の毛・爪など)に含まれる成分で、肌の健康維持に欠かせない存在です。
ヒトの体の中以外にも、
- 小麦粉
- 大豆
- かつお節
といった食品にも含まれています。
肌の健康維持には欠かせない成分ですが、上記の食品を毎日口にするのは難しいので美容製品やサプリで補うことが大切です。
「Lシステインに効果ない」は間違い
Lシステイン配合の化粧品やサプリメントの口コミには「効果がない」といった声もチラホラあります。
ただしこれは間違い。
というのもLシステインはシミの原因である“メラニン色素”にも作用しますが、それ以前に肌細胞に働きかける効果が強いのです。
つまり細胞にアプローチするので、効果に即効性がなく効果実感がわかりにくいということ。
体の内側から少しずつ素肌づくりをサポートしてくれるので、一見美白効果が内容に感じるんですね。
詳しくは後述しますが、継続して摂取することで確かな効果を実感できます◎
Lシステインの効果・効能
抗酸化作用のあるLシステインの主な効果・効能が以下の4つ。
- シミ・肝斑などの改善
- ニキビ・アトピーなど肌荒れの改善
- 体の新陳代謝アップ
- 二日酔いの緩和
ただし上記の効果は“塗る”か“飲む”かで作用が異なります。
使用方法別に効果の有無もまとめたので、併せて参考にしてください。
(効果) | 化粧品 | サプリ服用 |
---|---|---|
シミ・肝斑などの改善 | ◯ | ◯ |
ニキビ・アトピーなど 肌荒れの改善 | ◯ | ◯ |
体の新陳代謝を上げる | ー | ◯ |
二日酔いの緩和 | ー | ◯ |
①シミ・白斑などの改善【化粧品・サプリ】
Lシステインの効果で有名なのがシミや肝斑などの改善。
ビタミンCと協力する特性があり、Lシステイン+ビタミンCが協力することで、
- 過剰なメラニン発生を防ぐ
- すでに作られたメラニン色素を無色にする
といった2つの働きで本来の白い素肌に導いてくれます。
(参考:ビタミンCの美肌効果、ちゃんと知ってる?効果的な活用方法から摂りすぎの副作用までまとめました。)
実際にLシステインを用いた実験で、肝斑が改善される効果も実証済みです◎
肝斑などに対して用いられるトラネキサム酸、L-システイン、アスコルビン酸の3つが質問にあがっています…(中略)
いずれの成分も肝斑の人に内服していただいて、色素斑が改善したとの臨床試験が報告されています。
しみや肝斑の原因である「メラニン色素」の生成を抑える成分は多々あれど、Lシステインのように“メラニン色素を無色にする”成分は希。
肝斑の人に効果があったと実験でも検証されているので、シミ・ニキビ跡など色素沈着トラブルに悩んでいる方には特におすすめの成分です。
②ニキビなどの肌荒れの改善【化粧品・サプリ】
Lシステインには、細胞を傷つける毒素を排出するはたらき(抗酸化作用)があるので、アクネ菌によるニキビ改善が期待できます。
というのもストレスや紫外線を肌が浴びると、細胞をキズつける毒素が発生。
肌細胞にダメージを与えると、肌をアクネ菌などから守ることができずニキビをはじめとする肌荒れを起こしやすくなります。
肌細胞のダメージは肌の老化にもつながってくるので、Lシステインはニキビ改善と共にエイジングケアもできるというわけです。
③アトピーなどアレルギー疾患を予防【化粧品・サプリ】
Lシステインは肌を外的刺激から守る“セラミド”の生成に関わっているので、アトピーを予防して綺麗な素肌を保ちます。
セラミドの生合成を促進するものとしては、ユーカリエキス(非特許文献6)、ニコチン酸(特許文献1)、N−アセチル−L−システイン(特許文献2)、酵母エキス(特許文献3)、乳酸(非特許文献7)等が報告されている。
(出典:生命科学関連特許情報)
セラミドは肌の表面層にある細胞で、水分をためて肌に潤いを与える役割があります。
アトピーは肌が乾燥などによって刺激を受けることが原因の一つ。
そのためセラミドが不足するとアトピー症状が悪化する可能性があるんですね。
(参考:セラミドの本当の効果知ってる?意外と知らない種類やサプリとの違い)
またLシステインは、抗アレルギー作用による皮膚疾患にも応用(※)されています。
※参考:厚生労働省「相対的リスク評価用ワークシート」
皮膚疾患患者へ応用されていることからも、アレルギーによる肌荒れを起こしやすい女性の強い味方となるはずです。
④体の新陳代謝をサポート【サプリ】
Lシステインには体のエネルギーサイクルを正常化する作用があり、新陳代謝をサポート。
サプリなどで服用することで疲れにくい体作りもできます。
Lシステインによる代謝アップの効果は疲れにくさだけでなく、肌のターンオーバー正常化にも関係。
※ターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わるサイクルのことです。
代謝が上がり肌のターンオーバーが正常になることで、
- シミ
- ニキビ
- 吹き出物
- 乾燥肌
このような女性の身近な肌トラブル解消にも繋がります。
「最近疲れやすいな」という方は、Lシステインを意識してみてください。
⑤肝臓に作用して二日酔いを緩和【サプリ】
Lシステインは肝臓をサポートする働きもあるので、意外ですがお酒による二日酔い緩和にも効果的。
アルコールを分解する物質にアプローチするとことで、アルコール分解を助けてくれます。
二日酔い緩和の効果もあることから、Lシステインは二日酔い防止向けのサプリメントにも配合されている成分です。
Lシステインの効果が出るまでの期間
Lシステインの化粧品・サプリで、シミ解消などの効果を実感するまでの期間は約3ヵ月。
上述でお伝えしてきたように、Lシステインは肌細胞にアプローチして本来の素肌を取り戻します。
古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーは早くとも1ヶ月半のスパンが必要。
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Lシステインの効果もターンオーバーのサイクルに関係しているので、どうしても1ヵ月以上の時間が必要になります。
このように効果が表れるまでに時間が必要なのが「効果がない」といわれる由縁。
Lシステインのシミ解消やアレルギー性の肌荒れを改善するためにも、最低でも3ヵ月は使い続けてみてください。
◎サプリを服用するタイミング
Lシステイン配合サプリを飲むタイミングに決まりはありませんが、強いて言えば「食後」がおすすめ。
食後にLシステインを摂ることで、食事の栄養といっしょにLシステインも体内に吸収されやすくなります。
ただし「食後に服用しなかったら効果が薄れる」ということはありません。
食後を目安に、みなさんの生活リズムに合わせて摂っていきましょう。
Lシステインの副作用と注意点
Lシステイン配合化粧品の副作用について、当サイト編集部(melc)で調べたところ、注意喚起どころか口コミすら見当たりませんでした。
そもそもLシステインは、本来カラダの中にも存在している成分。
加えてLシステインベースの化粧品が極めて少ないないので、Lシステインによる副作用がほぼないのでしょう。
またLシステインは、
- メラニン色素を消失するのではなく“無色にする”
- 肌代謝をサポートして肌荒れを解消する
といった作用なので、肌の一部が白くなる「白斑」のリスクも限りなくゼロに近いです。
※白斑はメラニンを作る「メラノサイト」という物質が消失することが主な原因です。
ただしサプリなどで服用する場合は、以下のような注意点があるので気をつけてください。
Lシステイン配合サプリの副作用
Lシステイン配合のサプリ・薬の服用で考えられる副作用が以下の3つ、
- インスリン分泌が抑制される
- 生理が予定より早まる可能性がある
- 白髪が生えやすくなる可能性がある
Lシステインにはインスリン分泌に影響を与える可能性があるので、糖尿病の方や糖尿病予備軍の方には悪影響。
※インスリンは血糖を下げる物質です。
症状が悪化するリスクもあるので、服用は控えた方がいいでしょう。
また摂取量が多いと「生理不順」「白髪」などが起きる可能性もあります。
ただしどちらも科学的根拠がなく、あくまで口コミの範囲内にとどまるもの。
シミ解消などに効果的なLシステインの摂取量は“200mg”が目安とされているので、目安量を大幅に超えていなければ症状誘発は考えにくいです。
実際に服用して上記のような症状が出た方は、摂取量がみなさんの体に合っていない場合もあるので医師に相談してみてください。
美白成分としては脇役的な立ち位置の「Lシステイン」ですが、カラダの中からみなさんのスキンケアをサポートしてくれる効果がありました。
ハイドロキノンなどの美白成分のような即効性はありませんが、継続して使うことで着実に本来のくすみのない素肌に近づきます。
◎ Lシステインの効果
- シミ・肝斑などの改善
- ニキビ・アトピーなど肌荒れの改善
- 体の新陳代謝アップ
- 二日酔いの緩和
▲ Lシステインの副作用(服用の場合)
- インスリン分泌が抑制される
- 生理が予定より早まる可能性がある
- 白髪が生えやすくなる可能性がある
※化粧品では、副作用の症例はほぼない
当ページでお伝えしたとおり、Lシステインの美容効果が表れるまでには最低でも3ヵ月の期間が必要。
時間はかかりますがカラダの内側からアプローチしていくので、継続してスキンケアに活用してみてください。
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