紫外線が増える季節になると、UV対策のために日焼け止めは欠かせませんよね。
とはいえ、「いつもなんとなく塗っている」という方も多いのではないでしょうか?
実は塗り方が間違っていると”うっかり日焼け”はもちろん、肌荒れの原因になることも…。
そこでこの記事では、顔・体のパーツ別に正しい日焼け止めの塗り方を徹底解説。
NGな日焼け止めの塗り方や絶対肌を焼かないコツまで紹介しています。
塗る順番やタイミングをマスターして、紫外線から肌を守りましょう◎
【この記事でわかること】
- 塗る順番やタイミングは?顔・体への正しい塗り方を解説
- こまめな塗り直しが大切!紫外線から肌を守るコツ
- その塗り方、効果ないかも?間違った塗り方紹介
- 男性はどうすればいい?手で塗るだけでいい?塗り方についてのQ&A
Contents
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日焼け止めの正しい塗り方【部位別で解説】
サマーシーズンはもちろん、曇りの日や屋内でも紫外線の影響は1年中あります。
地表面の反射でも焼けるので、日焼け止めは肌が露出した部分すべてに塗るのが安全です。
ここでは、顔・体ごとの塗り方を解説していきます◎
顔~首
顔に日焼け止めを塗っていく順番は、下記の通りです。
【日焼け止めを塗る順番】
- スキンケア (洗顔後、化粧水・美容液・乳液の順番で肌を保湿する)
- 日焼け止め (ポイント置き→中央から外側へ伸ばし、重ねづけする)
- 化粧下地 (日焼け止めを塗った5分後に塗り伸ばす)
- コンシーラー (パウダーファンデなら先・リキッドファンデなら後に塗る)
- ファンデーション(両頬をメインに額とあごに残りを乗せてポンポンと馴染ませる)
顔に日焼け止めを塗るタイミングは、スキンケアの後。
化粧下地より先に日焼け止めを塗ることで、化粧崩れしにくくなりますよ。
日焼け止めを塗るときは、左右の頬、額、鼻、あごの5ヵ所に一円玉程度の量を置くのがポイント。
指全体を使って、中心から外側へ伸ばしていきましょう。
伸ばした後は強くこすらず、ぽんぽんとやさしく叩くように手でプレスします。
一気に塗るとムラができるので、1度全体に塗ったら同じ量を重ねづけしていきましょう。
特に凹凸部分は日焼け止めが落ちやすいので入念に。
フェイスライン・まぶた・唇・小鼻も忘れないでくださいね。
顔を塗ったら首も塗っていきましょう。
10円玉程度の大きさを目安に首の前後につけます。
首の前面を塗る時は、上を向いた状態で鎖骨から上方向に。
うなじは下を向くと塗りやすいですよ。
ドライアイの方は、目の近くに日焼け止めを塗るとしみることがあります。
そのような場合は、紫外線吸収剤不使用・アルコールフリーの顔用の日焼け止めがオススメ。
汗をかくシーンでは流れ落ちて目に入るのを防ぐために、ウォータプルーフを使ってみるとよいでしょう。
髪はスプレ―タイプでUVケア
髪や頭皮のUVケアには、スプレータイプの日焼け止めがオススメ。
髪から15㎝程度離してスプレーするだけなので、使い方もカンタンです◎
まんべんなく、ジグザグに吹きかけるようにすると塗りムラを防げますよ。
スタイリング剤は日焼け止めスプレーした後に使うようにしてください。
スプレーする前に、髪の毛をブラッシングしておくのもポイントです。
全身
体も顔と同じく、日焼け止めクリームを使う前に保湿剤を塗っておくようにしましょう。
広範囲に渡る体は、ストロー付けをしていくと塗りムラを防げます。
まず、日焼け止めを肌の上にストローくらいの幅で線上にピーッと出します。
手のひらでクルクルと円を描くように塗っていきましょう。
腕は「肘~手首」「二の腕」で区切るとうまく塗れます。
手の甲も忘れないようにしてくださいね。
脚も腕と同様に、ストロー付けがよいでしょう。
区切る場所は「脚の付け根~膝」「膝下~足首」。
サンダルを履くと足も焼けるので、指先まで塗るのがベターです。
背中やお腹など、他の部分もストロー付けを意識して塗ってみてくださいね。
絶対焼かない!日焼け止めを塗るコツ3つ
ここからは、絶対に焼きたくない方へ日焼け止めを塗るコツを解説していきます。
- 日焼け止めを外出直前に塗らず、30分前には済ます
- 日焼け止めの効果は2~3時間まで。毎回塗り直す
- 乾燥肌や脂性肌など、自分に合った日焼け止めを選ぶ
①家を出る15分~30分前までに塗る
日焼け止めを塗るタイミングは、外出前の15~30分前がベスト。
実は日焼け止めが効果を発揮するのは、肌になじんでからが本番。
肌に浸透するまでやや時間がかかるので、外出直前に塗るのは避けるべきでしょう。
また、少しの外出だからといって塗らないのもNG。
肌は3分紫外線に当たるだけでも、黒く変化するといわれています。
たとえ1分でも外へ出るなら、日焼け止めを塗るのが美白へのカギです。
②2~3時間ごとのタイミングで塗り直す
白い肌を維持するには、2~3時間ごとにこまめに塗り直すのも大切。
特に海やプールで泳いだ後や汗をかくレジャーをするシーンは意識しましょう。
体の塗り直しには、持ち運びに便利なスプレータイプがオススメです。
スプレー後に手で円を描くようにしてなじませると、塗りムラをなくせますよ。
頻繁に塗り直せない場合は、「日傘やアームカバーなどUVグッズを併用する」「日陰を歩く」など工夫してみてください。
またメイクをしている顔は、基本的に塗り直しなしでOK。
ティッシュで汗を拭き取ってから、軽くパウダーを重ねるだけで十分です。
ただし皮脂や汗で一部が崩れている場合は、ティッシュオフ後にパフやスポンジで塗り直すのがベター。
日焼け止め→BBクリーム/ファンデーションの順番で塗り伸ばしていきましょう。
完全に化粧崩れしている場合は、「クレンジングシートでメイクを落としてやり直す」のをオススメします。
③肌質やパーツに合った日焼け止めを選ぶ
効果的に日焼け止めを使いたいなら、目的や肌質に合ったものを選ぶのがベターです。
タイプ | 目的 | 肌質 | 特徴 |
---|---|---|---|
ミルクタイプ | 化粧下地として使いたい人 | 敏感肌 | 肌に優しく、伸びやすい。 汗や水で落ちやすいのが特徴。 |
クリームタイプ | 保湿したい人 | 乾燥肌 | 保湿力が高く、しっとりしている。 他のタイプと比べると落ちにくいので、クレンジングが必要。 |
ジェルタイプ | べたつきが気になる人 | 脂性肌 | 伸びやすく、サラサラした使用感。 紫外線吸収剤が配合されている場合が多いので、敏感肌は刺激になりやすい。 |
スプレータイプ | 塗り直しがめんどくさい人 | 敏感肌・混合肌 | サラサラした使用感。 塗りにくい場所にも塗れるが、ムラができやすいので注意。 |
(参考:日焼け止めの選び方って?SPFとPAの違いから成分の種類まで徹底解説)
日焼け止めはタイプによって保湿力や落ちにくさなど千差万別。
たとえばジェルタイプはさらさらしたテクスチャーですが、配合成分によっては敏感肌に向かないという特徴があります。
使用感で選ぶのもアリですが、自分の肌質や目的に沿って使い分けるとUV対策を万全にできますよ。
ソレダメ!日焼け止めのNGな塗り方3つ
逆に意外とやりがちな「日焼け止めクリームの間違った塗り方」もチェックしておきましょう。
- 日焼け止めの量が少なすぎる
- 乾燥した肌に塗る
- 古い日焼け止めを使う
①少量を薄く伸ばして塗る
意外とやりがちですが、日焼け止めを薄く延ばすして塗るのはNG。
塗りムラの原因になるだけでなく、無意識に顔を触ったり服を脱いだりするとすぐに崩れてしまいます。
日焼け止めは少し塗り過ぎかな?と思うくらいの量がベター。
顔には1gの量を5ヵ所、腕や脚にはライン上にたっぷりのイメージです。
べたつきが気になる方は、さらさらとしたテクスチャーのジェルタイプを試してみてください。
②塗る前に保湿しない
乾燥した肌の上から塗るのは、日焼け止めの効果が出にくくなる原因です。
肌の表面にある角質層に水分が保たれていないと、日焼け止めクリームが浸透しにくくなります。
また日焼け止めに含まれる成分が肌を乾燥させ、肌のバリア機能※を阻害しかねません。
※肌内部の水分保持によって紫外線のダメージをブロックする機能。
乾燥した肌は日に焼けやすい状態なので、しっかり保湿ケアするのが重要なんですね。
保湿する時間がないときは、保湿成分入りの日焼け止めクリームがオススメ。
ミルクタイプやクリームタイプの、高保湿の日焼け止めを選んでみてください。
③去年以前の古い日焼け止めを使う
古い日焼け止めを使うのも、日焼けや肌荒れの原因になるのでNG。
よくあるのが「去年余った日焼け止めクリームをそのまま使う」こと。
開封済みのものは雑菌が増加したり、紫外線防止効果が低減していたりする可能性が高いです。
特に開封してから1年以上経過したものは使わないようにしてください。
未開封のものは3年が使用期限だと考えておきましょう。
ただし、直射日光が当たる・高温多湿の環境で保存したものは使わないのがベターです。
他にも異臭や変色、分離が確認できる場合は捨てるようにしてください。
日焼け止めは、開封したらワンシーズンで使い切るのがベストですよ。
日焼け止めの塗り方に関するQ&A
Q1.男性が日焼け止めを選ぶポイントは?
メンズ用の日焼け止めを選びましょう。
そもそも女性用の日焼け止めは、化粧をすることを前提に作られています。
その分油分が多いので、皮脂量が多い男性が使うと日焼け止めが落ちやすいんですね。
特に脂性肌ぎみの男性は、ウォータープルーフのメンズ用日焼け止めを使うのをオススメします。
ただし、敏感肌・乾燥肌なら女性用の日焼け止めでもOK。
選ぶ際は、化粧下地成分未配合やケミカルフリーの商品がオススメです。
顔用・体用・兼用のものがあるので、場面によって使い分けるのがいいでしょう。
Q2.ニキビや肌荒れの上から塗ってOK?
ニキビや赤みなどの肌トラブルを起こしている場合でも、日焼け止めクリームを塗ってもOKです。
ただし、下記のように低刺激のアイテムを選ぶようにしてください。
- オイルフリー(ニキビは肌の油分によってできるため)
- ノンコメドジェニックテスト済(ニキビの元であるコメドが誘発しないかチェックされているため)
- 石けんやお湯でオフできる(洗浄時に肌への刺激を避けるため)
また摩擦で症状を悪化させないためにも、クレンジングシートを使うのは控えてくださいね。
Q3.スポンジって使った方がいいの?
隅々までしっかり塗るなら、スポンジを使うのがおすすめです。
日焼け止めクリームの専用パフもありますが、普段使用しているメイク用のスポンジでもOK◎
手で塗るよりも小鼻などの凹凸部分をしっかり塗れるので、均一な仕上がりになります。
ただし日焼け止めクリームを若干吸収してしまうので、手に取る量よりも少し多めにとるのを意識しましょう。
日焼け止めクリームは正しい順番・塗り方で使ってこそ、実力を発揮するアイテム。
部位別に適した塗り方が違うので、もう1度おさらいしておきましょう。
◎部位別の塗り方
- 顔 (1円玉程度の量を左右の頬、額、鼻、あごに5点置き)
- 首 (10円玉程度の量を首の前後に置く)
- 全身 (腕、脚ともにストロー付けで指先まで伸ばす)
- 髪 (15㎝程度離して、ジグザグにスプレーする)
また美白にこだわりたい方は「必ず保湿ケアをする」「外出前15分~30分前に使い、2~3時間ごとに塗り直す」など工夫も大切。
この小さな積み重ねが、将来の老化を防いでくれますよ◎
▼塗り方をマスターしたら落とし方もチェック
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