フラーレン(C60)は”効果なし”ってホント?炭素がもたらすエイジングケア&美容効果とは

フラーレン(C60)は”効果なし”ってホント?炭素がもたらすエイジングケア&美容効果とは

“効果がない”と言われがちなフラーレンですが、それは使い方が間違っているかもしれません。

実はフラーレンはサポート役が得意で、ビタミンC誘導体などの美容成分と併用すると効果大って知っていましたか?

このページでは、フラーレンの効果と使い方について、どこよりも詳しく解説◎
濃度・用途別にフラーレン化粧品の選び方も紹介しています。

フラーレンを上手に使って、年齢肌を感じさせない本来の素肌を取り戻しましょう。

【この記事でわかること】

  • フラーレン最大の美容効果は「抗酸化作用」にアリ!
  • 効果なしはウソ!フラーレンはサポート役に使うのが◎
  • ロゴマークで濃度が変わる!フラーレン配合化粧品の選び方
  • フラーレンの副作用はある?使用上の注意点

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フラーレンとは?美容効果3つ

フラーレンとは… サッカーボールのような構造の炭素分子 フラーレンの発見者3人はノーベル化学賞を受賞

フラーレンとは、化学式C60の炭素分子。
炭素分子が60~70個集まったサッカーボールのような構造をしています。
HIVの治療薬や半導体、化粧品など、幅広い分野で活用される成分です。

特に美容では、抗酸化作用の強いアンチエイジング成分として大注目されています。

抗酸化作用とは、シミやたるみ、黒ずみの原因になる有害物質「活性酸素」を防止・除去する効果のこと。
(※活性酸素とは?肌への影響と対策方法をドコよりもわかりやすく解説します!

つまりフラーレンは抗酸化作用によって、活性酸素を吸着・除去して若々しい肌をキープしてくれる成分なんですね。

さっそく、フラーレンの美容効果3つを詳しく学んでいきましょう。

  • メラニン生成を抑制してシミを予防する
  • コラーゲンの破壊を防止してシワを作らせない
  • 皮脂の酸化防止による毛穴の黒ずみを解消する

①シミの予防

フラーレンのエイジングケア効果① シミを改善 シミの原因の1つ"活性酸素"を抑える

フラーレンには、メラニンの生成を抑制する効果があります。

そもそもシミの原因であるメラニンの生成を促すのが、活性酸素。
フラーレンの活性酸素の除去作用によって、メラニンが増えるのを抑制してくれるんですね。

実験では、フラーレン1%配合の美容ジェルを使用した3週間後、66%の被験者に美白効果が確認されました。

 被験者32名にフラーレンを使用した化粧品成分: Radical Sponge®を1%含有した美容ジェル検体を 毎日、朝夕2回塗布してもらい各被験者の使用前、 及び使用後(3週間後、6週間後)の試験区の明度 (L-VALUEで数値化される肌の白さを表す指標) の変化をカラーリーダーにより測定し統計的に評価 した。その結果、3週間後で66%、及び6週間後 では94%の被験者の肌に明度の向上が見られた

(出典:フラーレンの香粧品への応用(その実用化までの歩み))

フラーレンによってシミが少なくなれば、肌の生まれ変わりを繰り返すうちに肌全体のトーンアップも期待できますよ。

(関連:ターンオーバーと美白の関係性とは?今すぐできる肌の生まれ変わりを助ける方法

②シワの改善

フラーレンのエイジングケア効果② シワを改善 活性酸素を除去&コラーゲン生成を促進

フラーレンは、コラーゲンの破壊を防止してシワを改善する効果も期待できます。

肌のハリや弾力にかかわるコラーゲンが減るのは、加齢だけでなく活性酸素も原因の1つ。
活性酸素が肌内部のコラーゲンをどんどん分解し、シワやたるみを引き起こすんですね。

フラーレンは活性酸素を除去して、新しいコラーゲンを増やすはたらきを守ってくれます。

臨床試験では、顔の左右それぞれにフラーレン配合のクリームと無配合のクリームを塗布した8週間後にシワの改善が確認されました。

試験方法 23名の女性(シワグレード2~3、平均39.2±4.0歳)に対して、油溶性フラーレンLipoFullerene®を1%配合したクリームと配合していないクリームを、それぞれの左右の半顔いずれかに8週間にわたり塗布してもらいました。

(中略)

結果 シワ面積率の変化量を測定したところ、1%LipoFullerene®配合クリームを塗った部位のほうが、無配合クリームを塗った部位に比べてシワ面積率が下がっていることが確認されました。

(出典:ビタミンC60 バイオリサーチ株式会社)

ただし、フラーレン自体にコラーゲンを増やす効果はないので要注意。
コラーゲン生成を促す成分を併用するのがオススメですよ。

③毛穴の黒ずみ解消

フラーレンのエイジングケア効果③ 毛穴目立ちを改善 皮脂の酸化を抑えて、毛穴の黒いぼつぼつを改善

フラーレンは、毛穴の黒ずみ解消にも効果的です。

鼻の頭やアゴにぽつぽつと毛穴が目立ってしまうのは、皮脂の酸化が原因。
毛穴の奥から分泌した皮脂が空気に触れると、黒く変色してしまいます。

フラーレンは皮脂の酸化を抑えることで、毛穴目立ちを解消してくれるんですね。

実験では、「フラーレン配合ローションを朝晩洗顔後に2回・2ヶ月使うと毛穴が目立たなくなった」という結果も報告済み。

日本人女性10名(中間値46歳)に、フラーレン配合ローションを朝晩洗顔後に2回、2カ月間塗布してもらいました。試験開始前および2カ月後に、VISIA※を用いて、目立つ毛穴の数を測定しました。フラーレン配合ローションの使用により、頬部の目立つ毛穴は塗布前と比べて、17.6%減少しました。

※VISIA:写真撮影ができ、「しみ」「しわ」「毛穴」等の解析ができる機器

(参考:フラーレンにより目立つ毛穴を17%減少~第15回日本抗加齢医学会総会にて発表~)

さらにフラーレンは、炎症性因子の一種を抑制することも分かっています。
「毛穴が赤く炎症を起こしやすい」という方のスキンケアにももってこいです。

(関連:黒ずみ毛穴の対策方法まとめ!毛穴目立ちの原因から洗顔・角栓除去についても解説します

「フラーレンは効果ない」はウソ!ビタミンCの抗酸化力・コラーゲン生成を助ける

フラーレンは効果なし…!? ビタミンC誘導体と併用するのが◎ フラーレン ビタミンC誘導体 抗酸化作用&コラーゲン生成能力アップ!

フラーレンが「効果なし」といわれる原因は、単体だと効果を実感しづらい成分だからです。
というのも、化粧品に含まれるフラーレンはごくわずかで、美容効果を実感しづらいんですね。

フラーレンの効果を引き出したいなら、「ビタミンC誘導体(APPS)」と一緒に使うのがオススメ!

併用することで、下記の効果が期待できます。

肌の抗酸化効果を1日中持続させる

ビタミンC誘導体とフラーレンを併用すると、抗酸化作用が大幅にアップ

2つとも抗酸化力の高い成分ですが、効果が出る時間に違いがあります。

  • ビタミンC誘導体:抗酸化効果は長く続かないが、即効性がある
  • フラーレン:交換酸化効果の即効性はないが、効果の持続時間が長い

特にフラーレンは、抗酸化力の高い成分の中でも1番持続性のある成分

HaCaT細胞にフラーレン、ビタミンC誘導体、ビタミンEをそれぞれ添加し、紫外線を照射すると20時間後でも、フラーレンを添加したものはビタミンC誘導体・ビタミンEと比較してより細胞の生存率が高いことも確認しています。

(出典:ビタミン C60 バイオリサーチ株式会社 持続性)

肌を抗酸化できる時間を最大限に伸ばせるので、朝に使用すれば1日中肌を活性酸素から守れるというワケです。

コラーゲン生成能力を助けて効率的にシワ改善できる

フラーレンと併用することで、ビタミンC誘導体のコラーゲン生成能力をサポートできます。

ビタミンC誘導体は、コラーゲンを新しく生成する能力がとても高い美容成分です。
ただ活性酸素が体内にあると除去を優先してしまい、コラーゲン生成能力を失ってしまいます。

そこでフラーレンを併用すると、ビタミンC誘導体よりも率先して活性酸素を除去。
ビタミンC誘導体は、コラーゲン生成に集中できるというワケです。

肌のハリを取り戻してシワを改善したい方は、ぜひ一緒に使ってみてください。

▼フラーレン+ビタミンCの効果に詳しく知りたい方はこちら。

エイジングケアの王様!APPS+フラーレンの相乗効果はいかほど?

エイジングケアの王様!APPS+フラーレンで抗酸化作用を使いこなそう♪

2020年7月14日

フラーレン化粧品の濃度はロゴマークでチェック!

効果のあるフラーレン化粧品を選ぶときは、濃度に注目。

先述のとおり、フラーレンは単体だと効果を感じづらい成分です。
そこでフラーレン化粧品を選ぶときは、ロゴマークを確認するのをオススメします。

フラーレンのロゴ

(引用:ビタミンC60 バイオリサーチ株式会社)

※マークごとの意味
  • R.S.(ラジカルスポンジ)
    ⇒水溶性フラーレン
  • L.F.(リポフラーレン)
    ⇒油溶性フラーレン
  • M.F.(モイストフラーレン)
    ⇒保湿・浸透に優れたリポゾーム化フラーレン
  • V.F.(ヴェールフラーレン)
    ⇒メイク用パウダータイプのフラーレン
  • S.F.(サンガードフラーレン)
    ⇒サンケア用のフラーレンここに入力
  • H.F.(ヘアシャイニーフラーレン)
    ⇒ヘアケア専用のフラーレン

このロゴマークは、フラーレンが規定値(1%以上)配合されている商品だけに記載されるもの。

《ロゴマークを記載できる濃度について》

ロゴマークが記載できる規定値(1%以上)とは、フラーレン化粧品原料が全体の1%の割合で配合されている状態のこと。

そもそもフラーレンの原料は粉体で、それを水に溶かしたモノがフラーレンの化粧品原料です。
いわゆるフラーレン溶液が全体の1%以上含まれていれば、高濃度の印であるマークを表示できます。
例)水・他の成分99%+フラーレン1%の割合で作られた化粧品→マークを表示できる。

濃度こそかなり低くなるものの、肌に充分な効果アリ◎
濃度が低いから効果がなさそう…と心配しなくても大丈夫ですよ。

マークのついているアイテムなら、フラーレンの配合量が少なすぎて効果を感じられない…ということはありません。

またフラーレンの配合量10%までは低刺激なので、敏感肌の方でも安心して使えますよ。

【タイプ別】美容液・化粧水・日焼け止めの選び方

濃度を踏まえて、用途別にフラーレン化粧品のタイプを使い分けるのも大切。
ここからは、アイテム別にフラーレン化粧品の特徴を紹介していきます。

※タップ・クリックでスクロールします。

  • 化粧水を手作りしたい・手持ちの化粧品を混ぜて使いたい
    原液タイプ
  • スキンケアアイテムとして追加したい・手軽に使いたい
    美容液タイプ
  • 日焼けすると肌が赤くなりやすい・紫外線カット力の高い日焼け止めを使いたい
    日焼け止めタイプ

原液

フラーレンの配合化粧品について 原液 化粧品を手作りしたい時   手持ちの化粧品に混ぜたい時にオススメ!

フラーレン化粧水を手作りしたい方は原液タイプがオススメ。

【簡単な化粧水の作り方】

  1. 熱湯消毒して乾燥させた小瓶を用意する
  2. 精製水50ml、グリセリン小さじ1
    フラーレン適量、ビタミンC誘導体適量を加える
  3. 小瓶を振って化粧水をかき混ぜる

原液といっても、1%以上の濃度があれば効果の実感力は十分です。
原液は高濃度で配合されやすいですが、1%の濃度があればそれより濃度が高くても抗酸化効果はほぼ変わらないことが分かっています。

効率的に取り入れるなら1度にたくさん使うのではなく、朝・晩と数回に分けるのがコツ。
短期間では効果が感じづらいので、コツコツと使い続けましょう。

また、お手持ちの化粧品と混ぜて使うのもオススメですよ。

美容液

フラーレンの配合化粧品について 美容液 手軽にフラーレンの効果を感じたい方にオススメ

美容液タイプのフラーレンは、手軽にフラーレンの効果を感じたいにオススメ。

先述のとおり、フラーレンは他の成分のサポートが得意な成分。
ビタミンC誘導体やビタミンEなど、自分が取り入れたい成分が配合されている美容液を選ぶのがベターです。

またフラーレン美容液を使うタイミングは、化粧水と保湿剤の間がベストです。
化粧水が美容成分を吸収しやすい肌を作り、乳液・クリームが美容成分を含んだ肌にフタをしてくれます。

日焼け止め(UVカット)

フラーレンの配合化粧品について 日焼け止め より"効果のある"日焼け止めを求める方にオススメ

日光に当たると肌が赤くなりやすい・とにかく紫外線をカットしたいという方には、日焼け止めタイプがオススメ。

普通の日焼け止めと比べて、フラーレン配合のサンカットは下記2点が優秀です。

  • 紫外線吸収作用が20%アップ
  • 紫外線による赤みを抑える

「フラーレンによって、紫外線吸収剤の効果が向上する」という実験結果も報告済み。
紫外線によるダメージを抑制してくれるので、肌の赤みを抑えられるんですね。

フラーレン配合の日焼け止めは、インターネット通販及び店頭などでも購入できます。

フラーレンに発がん性があるってホント?副作用はある?

フラーレンに目立った毒性はなし! 成分の増殖を手助けをしてしまう可能性があるが、 化粧品開発では安全な濃度で使われている

基本的にフラーレンは、副作用なしで使えます。

そもそも原料である炭素は、人体にも存在する必須元素のひとつなので毒性はありません。
マウス実験でも、「腫瘍の発生する」といったリスクは確認されませんでした。

マウスへの腹腔内投与及び皮膚塗布で腫瘍の発生が認め <肺毒性> られなかったとの報告がある。

(出典:厚生労働省 主要なナノマテリアルの発がん性等に関する情報)

 

また、フラーレン化粧品には発がん性はありません

ただフラーレンは反応感受性が高く、周りの成分に反応し増殖を手助けする作用があるのはたしか。
発がん物質を飲み込んだ場合、フラーレンが腫瘍が増加したという報告もあります。

とはいえ、化粧品は副作用のない安全な濃度に調整されているため、フラーレン化粧品を使ったからといってガンになることはありませんよ。

フラーレンは、抗酸化作用に優れた美容成分。
特にシミやシワの予防・改善など、アンチエイジングに効果を発揮します。

ただし単体だと効果を実感しづらいので、ビタミンC誘導体と併用するのがベストです。
コラーゲン生成能力と活性酸素除去をサポートして、若々しい肌を取り戻してくれます。

発がん性などの毒性はなく、副作用の心配なしで使えるのもポイント。
10%までは肌への刺激も少なく、敏感肌の方も気軽に取り入れられるのがうれしいですね。

フラーレン化粧品はロゴマークに注目して、濃度1%以上のものを選んでみてください。

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