- 鼻の黒ずみ
- ニキビ・ニキビ跡
- シミ取り
このような女性が気になる肌トラブルの改善に効果的な成分が「フルーツ酸」。
ケミカルピーリング(※)で有名な成分で、足の角質取りやシミ取り化粧品など幅広いシーンで応用されています。
※ケミカルピーリングとは酸性の薬剤をつかい皮膚表面の古い角質を剥がして、肌の新陳代謝を促す美容法です。
今回はそんなフルーツ酸の美容効果から、副作用や正しい使い方についても解説。
改善しにくい鼻の黒ずみやシミ取りに効果的ですが、使い方を間違える肌トラブルを起こしかねません。
当ページを一読して、フルーツ酸であなたのスキンケアにも役立てくださいね。
▼ピーリングについてはこちらをチェック
Contents
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フルーツ酸とは?クレオパトラも効果を実感!
フルーツ酸とは、その名の通り果物に含まれている自然由来の“酸”。
自然に発生する酸なので肌にやさしく、細胞にとって栄養物のような存在です。
フルーツ酸の歴史は古く、古代エジプトのクレオパトラまでも美容に使っていました。
クレオパトラはフルーツ酸を含むサワーミルク風呂に入っていたので、若々しく美しい素肌を維持できていたそうです。
またフルーツ酸は酸性の成分なので、冒頭でもお伝えしたような酸性の薬剤で治療する「ケミカルピーリング」に応用されています。
ピーリングの効果が期待できることもあり、
- ピーリングジェル
- 洗顔料
- ボーディーソープ(石鹸)
といったように、美容液以外でも今では様々なアイテムに使われています。
フルーツ酸は5種類に分けられる
一言でフルーツ酸といっても、実は5種類の酸に分けることができます。
酸の種類 | 含まれる主な食べ物 |
---|---|
グリコール酸 | たまねぎ サトウキビ |
乳酸 | サワーミルク |
リンゴ酸 | りんご |
酒石酸 | ぶどう |
シトラス酸 | 柑橘類 |
上記5つをまとめて「フルーツ酸」と総称します。
またピーリングの成分に、
- AHA(ヒドロキシ酸)
- アルファヒドロキシ酸
といった2つがありますが、これらも呼び名が違うだけでフルーツ酸です。
フルーツ酸の4つの美容効果
美容成分のフルーツ酸はピーリングによるシミ取りだけでなく、全部で4つの美用効果が期待できます。
- シミ取り、ニキビ跡の解消
- ニキビ、鼻の黒ずみの改善
- 本来の肌のハリや弾力をつくる
- ターンオーバーの活性化
それぞれ1つずつ解説していきます。
①シミやニキビ跡の改善
繰り返しになりますが、フルーツ酸の代表的な効果がケミカルピーリングによるシミ取りやニキビ跡の解消。
今ある古い角質を落として、本来の素肌へ導いてくれます。
フルーツ酸をはじめとする酸性の成分には皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進するはたらきがあり、それにより古い角質に貯まったメラニン色素が剥離。
新しい皮膚が作られることで古い角質が剥がれ落ち、シミや色素沈着によるニキビ跡が解消される仕組みです。
(“脱皮”のようなイメージですね。)
美白成分と間違われやすいですが、ハイドロキノンなどの成分はメラニン色素・メラノサイトに作用。
(関連記事:ハイドロキノンの美白効果ってどのくらい?濃度(パーセント)ごとに”効果が出るまで”の期間や副作用も!)
フルーツ酸は「古い角質を剥がす」だけで、あくまで本来の健康的な肌づくりをサポートする成分です。
②ニキビや鼻周りの黒ずみの改善
フルーツ酸のケミカルピーリングは、ニキビや鼻の黒ずみの改善にも大きな効果を発揮。
前述でフルーツ酸は古い角質を剥がすとお伝えしましたが、ピーリングにより毛穴を閉ざしていた古い角質が剥がれ落ちます。
毛穴を覆う角質が剥がれることで毛穴の詰まりが解消され、ニキビの原因であるアクネ菌除去が期待できるんですね◎
実際に病院の皮膚治療にもフルーツ酸は応用されています。
フルーツ酸などのピーリング剤を使用し、皮膚表面および毛穴部分の角質を剥離させるお肌のトリートメントです。
(出典:しんおおさかクリニック)
また毛穴のつまりが解消された後に新しい皮膚が作られるので、皮脂(角栓)が毛穴に溜まりにくくなり鼻の黒ずみや白ニキビの予防にも効果的。
鼻周りがテカりやすく、毛穴の黒ずみに悩んでいる女性にもフルーツ酸は強い味方なんです^^
③コラーゲン生成を促して“もち肌”をつくる
フルーツ酸はコラーゲンを作り出し、肌のハリや弾力アップさせて潤いを与えます。
コラーゲン、エラスチンなどの真皮成分の産生を促進させて真皮を肥厚させ、メラノサイトのメラニン産生能を抑制する効果があるといわれています。
(出典:日本エステティック研究財団)
というのも、フルーツ酸が皮膚内部のコラーゲン繊維を刺激。
コラーゲン生成が促されることで肌内の足りなくなったコラーゲンが補給され、もちっとした弾力のある素肌を取り戻します。
フルーツ酸配合の化粧品を活用すれば、コラーゲンを多く含む食品を頑張って食べる必要はありません。
④新陳代謝アップで若々しい素肌をキープ
フルーツ酸は肌の新陳代謝を高めてくれるので、年齢によるシワ・たるみなどの予防・改善にも効果的。
古い角質を落として新しい皮膚をどんどんつくりだすので、若々しいハリのある素肌を維持できます。
また新しい肌が作られということは、“新しい肌細胞”も作られるということ。
「古い角質が落ちる⇒新しい細胞が作られ」というサイクルが生まれ、生き生きとした健やかな素肌をつくりだせます。
今のうちからフルーツ酸でケアして、若々しい健やかな素肌を維持していきましょう。
フルーツ酸には副作用や肌トラブルはある?
フルーツ酸によって古い角質が落ち新しい皮膚が露出するので、
- ヒリヒリ感
- 赤みやほてり
- 肌の乾燥
といった症状が起きる場合があります。
効果が高い分、肌への負担も多少なりともあるので、後述で紹介している「フルーツ酸配合商品の正しい使い方」を一読してから使用してください。
またニキビ箇所が悪化したようになりますが、これは毛穴に詰まった皮脂が排出されているから。
皮脂が排出されている段階なだけで、次第に症状は治るので安心してください。
以下に当てはまる人は、フルーツ酸配合の化粧品や石鹸の使用を控えてください。
アレルギーによる炎症や肌トラブルが悪化する危険性があります。
- フルーツ系のアレルゲンを持っている方
- アトピー性皮膚炎の方
- 肌が乾燥している方
- 通院するほどニキビの炎症がひどい方
- ケロイド体質の方
フルーツ酸配合の化粧品の正しい使い方
フルーツ酸配合の商品は上述した通り肌への負担があるので、使う頻度やアフターケアが重要です。
むやみやたらに使っていると肌荒れが酷くなるので、以下の3つのポイントを覚えておきましょう。
- 【頻度】ピーリングを行う場合は2週間に1回
- 【ケア】化粧水で保湿し、肌を冷やす
- 【肌状態】肌荒れ・乾燥時は使用を控える
①ピーリングなら2週間に1回の頻度が目安
フルーツ酸配合のピーリングジェルや美容クリームでケミカルピーリングを行う場合は、2週間に1回の頻度で行いましょう。
(※肌のヒリヒリ感が長続きする方は、3週間〜1ヶ月間隔で行なってください。)
一度ピーリングを行うと古い角質が浮き上がってくるので、2週間ほどは肌をじっくり休ませてあげてください。
そして皮膚科では2週間〜3週間のフルーツ酸治療を6セット行うので、大きな効果を実感するまでには約6ヶ月ほど必要です。
肌のターンオーバーを応用してシミやニキビを改善するので、どうしても時間がかかるんですね。
フルーツ酸配合の洗顔料・石鹸を使用される方は、1週間に1回の頻度が目安。
(※フルーツ酸の含有量が少ない商品だと、毎日使えるものもあります。)
シミを取るために高頻度でつかっても肌が荒れるだけです。
上記の使用頻度を目安に、少しずつ確実に肌の悩みを改善していきましょう。
フルーツ酸のピーリングをやめると元に戻る可能性がある
フルーツ酸によるケミカルピーリングは、個人差があるもののやめると元に戻る可能性があります。
ケミカルピーリングを半年ほど、形成外科で一ヶ月に一回やっていました。
やっている時は色白なめらか肌ですが、やめると元に戻りました。(出典:読売新聞 発言小町)
フルーツ酸で肌に負担をかけたくない方は、シミやニキビが改善したらしばらく使用しないのも一つの手。
シミやニキビ改善にだけフルーツ酸配合アイテムを使い、解消されたら普段のスキンケアで肌の健康をキープしてあげるといいでしょう。
②ピーリング後はこまめに保湿と日焼け対策する
フルーツ酸配合のピーリング商品をつかっている期間は、
- 低刺激の化粧水で保湿
- ほてりがある場合は氷をタオルに巻いて患部を冷やす
- 外出時は日焼け止めを塗る
といった使用後のアフターケアをかならず行なってください。
フルーツ酸でピーリングを行うと角質が剥がれ、肌の潤いが一時的に低下します。
乾燥肌の状態になるので、ピーリング後2〜3日はしっかりと保湿ケアしてあげましょう。
またピーリングを行なっている期間は肌が乾燥しやすいので、外出時は日焼け止めクリームで紫外線対策をしてください。
肌が乾燥していると水分バリアで肌を守れないので、紫外線の影響を受けやすいです。
こまめな保湿と日焼け対策をすれば、フルーツ酸アイテムで余計なトラブルを起こすことはありません。
③乾燥・肌荒れを起こしている時は控える
先ほどもお伝えしましたが、
- 肌が乾燥している
- 肌荒れを起こしている
(軽度のニキビなら改善できます。)
このような肌状態の時は、フルーツ酸配合の化粧品の使用を控えてください。
前述したようにフルーツ酸でピーリングを行うと、肌が乾燥しやすくなります。
そのためすでに肌が乾燥している方がつかうと、ヒリヒリ感が悪化しかねません。
冬場などは特にご自身の肌の状態をよくチェックして、フルーツ酸アイテムを使うようにしましょう。
フルーツ酸はハイドロキノンやビタミンC誘導体と違い、古い角質を剥がして本来の健やかな素肌へ導く成分でした。
シミ取りだけでなく毛穴のつまりも解消できるので、ニキビや鼻の黒ずみにも効果的。
美白成分にはない皮脂へのアプローチが期待でき、皮脂トラブルに悩む女性には欠かせない成分です。
◎フルーツ酸の4つの効果
- シミ取り、ニキビ跡の解消
- ニキビ、鼻の黒ずみの改善
- 本来の肌のハリや弾力をつくる
- ターンオーバーの活性化
▲フルーツ酸を使う上での注意点
- ピーリングを行う場合の頻度は2週間に1回
- 使用後は化粧水で保湿し、肌を冷やす
- 肌荒れ・乾燥時は使用を控える
使い方を間違えると肌荒れのリスクもあるので正しくフルーツ酸を活用し、シミや毛穴づまりを改善していきましょう。
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