「セラミド入り化粧品が肌にイイのは知っているけど…」と、よくわからず使っていませんか?
セラミドは、まさに肌の健康のキホンとなる成分。
不足すると乾燥やシワなど、あらゆる肌トラブルを引き起こしかねません。
このページでは、セラミドに関する正しい知識と使い方を紹介します◎
特に「肌の乾燥が続いている」「アトピー症状がでてきた」という方は、ぜひ目を通してみてください。
【この記事でわかること】
- セラミドは肌の潤いに欠かせない!人体にも備わる肌の構成成分
- 化粧品を選ぶ時は「セラミドの種類」に注目すべし
- セラミドの美容効果は「肌の保水機能向上」がカギ
- セラミドに副作用はある?使用前に気をつけるべき人をチェック
- 加齢による肌トラブルが気になるなら、サプリの服用がオススメ
Contents
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セラミドとは?細胞のスキマを埋める潤い成分
セラミドとは、皮膚層の中の細胞と細胞の間を埋める成分のひとつ。
- 皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ
- 肌を外部刺激(紫外線など)から守る
といった目的のために、「細胞間脂質」として皮膚を構成してくれます。
ちなみに、細胞間脂質の約50%はセラミドで成り立っているんですよ。
そもそもセラミドは2億2千年前、生物が海から陸に進出ときに乾燥から身を守るために生まれた成分。
今でもヒトの肌の潤いを守るために欠かせないんですね。
またヒトの肌に存在するセラミドは、大きく分けて12種類あります。
- セラミドEOP
- セラミドNS(NG)
- セラミドNP
- セラミドEOH
- セラミドAS(AG)
- セラミドAP
- セラミドAH
- セラミドNH
- セラミドEOS
- セラミドNDS
- セラミドADS
- セラミドEODS
この内、人の肌を構成する主成分がセラミドNS。
またセラミドEOP、セラミドNP、セラミドAPは、不足すると乾燥や敏感肌の原因になりかねません。
つまり、肌の潤いを保ちながら若々しく保つのに必要不可欠な成分ということです。
美容液・化粧水を選ぶなら「セラミドの種類」に注目
セラミド化粧品を選ぶなら、「ヒト型セラミド」「天然セラミド」が配合されているものがベスト。
実は化粧品に含まれるセラミドは、大きく分けて下記4つがあります。
特徴 | 化粧品の表示例 | |
---|---|---|
天然セラミド | 天然に存在するセラミドで動物から抽出される。 ヒトのセラミドと近い構造で、浸透力に優れ、1番効果の実感力が高い。 | セレブロシド(セラミドEPO~AHまですべて配合)、ビオセラミド |
ヒト型セラミド (バイオセラミド) | 酵母などから抽出したヒトが持つセラミドに似た構造で、低刺激。浸透力があり保湿性が高い。 | セラミドNS、セラミドNP |
植物性セラミド | 小麦胚芽や米ぬかから抽出されるセラミドで、サプリなど食品によく使われる。保湿作用が期待できる。 | 米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキス |
合成セラミド | 石油原料から化学合成された擬似セラミド。保湿力や浸透力がやや低いが、1番安価で生成できる | ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド |
手に入れやすい化粧品に配合されるのは、ほとんどが「合成セラミド」です。
他3つと比べてリーズナブルですが、やや実感力が低かったり、肌への刺激が強かったりするのがネック。
高い効果を実感しながら肌をいたわりたいなら、ヒトのセラミドと構造の近い成分を選ぶのがベターです。
特に天然セラミドである「セレブロシド」は、セラミドEOP~AHまですべて含む万能な成分。
使い続けることで皮膚に対する効果だけでなく、体内にあるセラミドを増やす働きも期待できます。
このように種類によって浸透力や保湿力が異なるので、使い分けが大切なんですね。
セラミド化粧品の効果3つ
セラミドの美容効果は大きく分けて3つあります。
- 肌の保湿機能を整えてシワを減らす
- 外部刺激から肌を守ってアトピー肌やニキビを予防する
- 肌代謝をあげて肌トラブルを改善する
①乾燥肌改善によるシワの軽減
セラミド化粧品を使うことで、乾燥肌によるシワの軽減につながります。
乾燥肌が原因でシワが増えるのは、「乾燥した花がシワシワになる」のと同じ仕組み。
肌の水分がなくなると皮膚の層に隙間ができて、皮膚が縮こまってしまうんですね。
セラミドは、肌の内部に水分を溜めこむ「保水性」に優れています。
必要な水分がしっかりと蓄えられた細胞は、ハリを取り戻してしわしわになった肌をピンと伸ばしてくれるということ。
保湿クリームをつかってもカサつきが解消されないという方は、シワが増える前にセラミド補給をしておくといいでしょう。
②アトピー肌・ニキビの予防
セラミドを取り入れることで、アトピー性皮膚炎やニキビを予防にも効果的です。
もともと乾燥性敏感肌(※)の方やアトピー症状が出始めた方は、外部刺激から肌を守りきれていない可能性が高いです。
※乾燥性敏感肌とは、肌が乾燥して外部からの刺激に敏感に反応しやすい状態。
肌内の水分は、外部刺激から皮膚を守るバリア機能も担っています。
肌が乾燥していると、普段は露出しないやわらかい皮膚層が表面に出て細菌からのダメージを受けやすい状態に…。
そこでセラミドを意識的に取り入れることで、肌の保湿機能を向上を期待できます。
乾燥肌の改善と外部ダメージによる肌荒れを同時にケアOKですよ。
③ターンオーバー促進
セラミドは、ターンオーバーの周期を正常に整える効果も期待できます。
肌代謝が高まることで、肌トラブルの改善に役立ちますよ。
- シミの改善
- 黒ずみの解消(角栓の排出)
- 肌のくすみの緩和
シミやくすみ、黒ずみの大きな要因は、紫外線や細菌といった外部刺激によるターンオーバーの乱れ。
セラミドの保湿機能は、肌の生まれ変わりのサイクルを正すサポートをしてくれます。
外部刺激から肌を守って細胞分裂を安定化させ、シミや黒ずみなどダメージを受けた皮膚を排出しやすい体にしてくれるんですね。
また肌の保湿はアンチエイジングにもつながるので、若々しい肌をキープできますよ。
セラミドの副作用はほぼなし
セラミドには副作用はないことがほとんど。
前述のとおり、ヒトの成分に近い構造をしているため悪い反応が起きることが少ないんですね。
ただし、穀物類アレルギーを持っている方は「植物性セラミド」に注意してください。
麦・米ぬかから抽出されているので、かぶれや湿疹を起こしかねません。
またセラミド化粧品を使って赤みが出た・かゆくなった場合は、下記の理由が考えられます。
- セラミド以外の他の成分が肌に合わなかった
- やや刺激の強い「合成セラミド」が配合されていた
特に敏感肌の方は、低刺激の「天然セラミド」「ヒト型セラミド」を選ぶのがオススメです。
50代以上は「サプリでセラミド量回復」がオススメ
セラミドは化粧品だけでなく、サプリなどを飲んで補給するのもオススメです。
化粧品ではケアしきれない場所までセラミドの効果を実感できるのが、サプリを飲む最大のメリット。
飲むだけで体の内側から全身くまなく保湿機能を高められます。
場所を選ばずセラミドを補給できるのもうれしいですね。
特に50代以降の方は、塗るだけでなく飲むケアが有効。
残念ながらセラミドは年齢を重ねるごとに体内から減少し、50代では20代の約半分になります。
引用:日経クロストレンド
年齢によるセラミド減少の肌トラブルを防ぐためにも、手軽に全身のケアができるサプリが最適なんですね。
セラミドサプリを飲むタイミング
セラミドサプリを効果的に摂取できるタイミングは、寝る前(22時〜深夜1時)がベスト。
22時〜深夜1時は“肌のゴールデンタイム”で有名で、肌のターンオーバーが活発になる時間です。
この時間までに飲んで就寝することで、効率よくセラミドが働きかけます。
ただこの時間帯に飲まないと効果がないわけではないので、無理のないタイミングで服用すればOKです。
だいたい10日〜1ヶ月ほど飲み続けると、セラミドによる保湿機能が実感できますよ。
セミラドの効果を最大限に引き出すには「タンパク質」がカギ
セラミドの効果を最大限に引き出すなら、アミノ酸などのタンパク質を摂取するのがおすすめです。
- サンマ
- 牛肉
- 鶏肉
- 卵
- 大豆 など
表皮の下で弾力やハリを保っている「細胞間脂質」は、セラミドだけでなく複数の成分によって構成されています。
セラミド を含めて、スフィンゴ脂質、コレステロールやリン脂質はタンパク質とともに、皮膚組織の細胞と細胞小胞器官(核、ゴルジ装置、小胞体、ミトコンドリ ア、リソゾームなど)を覆う膜を構築している。
(出典:セラミドの皮膚における役割)
特にタンパク質は皮膚や肌細胞を構成する重要な成分。
だからこそ、セミラドが正常に細胞間ではたらくためにはタンパク質が必須なんですね。
効果を最大限に引き出したいなら、セラミドサプリだけではなく”アミノ酸・タンパク質を多く含む食生活”も心がけてみてください。
セラミドサプリは薬との併用もOK
基本的にセラミドサプリは薬と併用して問題ありません。
セラミドサプリは薬ではなく“健康をサポートするもの”なので、飲み合わせは気にしなくてOKです。
ただし「リノール酸」を配合の美容サプリとの併用はNG。
※リノール酸も体内に必要な成分を合成するのに欠かせない成分です。
リノール酸が体内に増えすぎると、セラミドの効果を抑えてしまう可能性があります。
他のサプリを服用している方は、リノール酸が配合されていないか確認しておきましょう。
セラミドは皮膚の保水機能を向上させて、乾燥や外部刺激から肌を守る重要な成分。
【セラミド補給で期待できる美容効果をおさらい】
- 肌の潤いを保ってシワを軽減する
- アトピーやニキビを予防する
- 肌のターンオーバーを促進する
不足するとシミやシワ、黒ずみ、アトピー炎症といった肌トラブルに繋がりかねません。
加齢とともに量が減少してしまうので、瑞々しい肌をキープするには化粧品やサプリで補うのが必須。
効果の実感力の高さ・肌への刺激の低さを考慮すると、「天然セラミド」「ヒト型セラミド」を選ぶのがオススメです。
「最近メイク乗りが悪いな…」「乾燥がいつまでも治らない」という方は、ぜひ積極的にセラミドを取り入れてみてくださいね。
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