ビタミンCが足りないと老化が進む…なんて聞いたことありませんか?
私たちの健康に欠かせない栄養素「ビタミンC」は、美肌にも深く関わりがあります。
身近でありながら、実は美白効果や毛穴開きの改善など肌のトータルサポートにピッタリな成分なんです!
その実力を知ってもらうために、ビタミンCの美容効果や摂取のコツ、摂りすぎの副作用をまとめました。
特にビタミンC化粧品・サプリの正しい知識を知れば、健康な美肌を手に入れる近道になりますよ◎
なんとなくビタミンCを摂っていた…という方は、今日からの“キレイ”に磨きをかけていきましょう。
Contents
スポンサーリンク
【化粧品編】ビタミンC配合コスメの効果4つ
まずはじめに、ビタミンC配合の化粧品のスキンケア効果をご紹介します。
最近、化粧水や美容クリームもビタミンC配合がポピュラーになってきました。
体の外側から摂り入れた場合でも、しっかりと美容効果を期待できるんですね。
- 美白効果(ニキビ跡・シミの解消)
- ニキビ改善
- 毛穴開きの解消
- 肌のターンオーバー促進
①ニキビ跡やシミを解消する美白効果
ビタミンC化粧品の代表的な効果が「美白効果」。
黒色メラニン合成抑制作用と、合成された黒色メラニンを脱色する2つの効果が期待できます。
(出典:田中消化器科クリニック)
ビタミンCには、「メラニンを“黒の色素”に変化させない」というはたらきがあります。
肌のくすみやシミは、メラニンという色素細胞が原因。
ビタミンCは、メラニン合成を抑制して肌の色を保ってくれるというわけです。
また「濃いメラニンを薄くする」という効果もあるので、今あるシミやくすみを改善も期待できます。
くすみやシミの原因であるメラニンは、通常は古い皮膚といっしょに剥がれ落ちるもの。
しかし紫外線やストレスなどの影響で皮膚に残ることがあるんですね。
さらにニキビ跡などの色素沈着にも有効なのがうれしいですね。
②抗炎症作用でニキビ改善
ビタミンCは美白だけでなく、ニキビ改善にも役立つ栄養素です。
ビタミンC配合の塗り薬を処方する皮膚科医もあるほどで、ビタミンCの様々なはたらきがニキビにアプローチします。
たとえば新宿の皮膚科によると、ニキビ改善に役立つビタミンCのはたらきが5つあるとのこと。
ビタミンCローションがにきびの改善に効果がある理由
- 活性酸素除去作用により、にきび菌による炎症をおさえる
- 皮脂分泌の抑制作用
- メラニンの合成を阻害で、にきび痕のシミの予防
- にきび痕の改善
- 真皮に働いてコラーゲン線維の産生促進
(引用:新宿南口皮膚科)
ビタミンCには、皮脂の分泌や原因菌による炎症を抑えるはたらきがあります。
体質的に皮脂が分泌されやすい方でも、ビタミンC化粧品を塗れば肌の清潔に保てるということ。
皮脂による雑菌の影響を受けやすくても、症状の緩和が望めるというわけです。
くわえて、肌の保湿に関わるコラーゲン生成も促進してくれます。
つまりビタミンCには、「素肌を清潔に保ちながら肌をうるおいで守る」というダブルのはたらきを期待できるんですね。
特になかなか治らないニキビに悩んでいるなら、ビタミンC化粧水・クリームでスキンケアしてみるといいでしょう。
③皮脂分泌を調整して毛穴開き防止
「皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンCは、毛穴開きの解消にも効果的。
そもそも毛穴が開く大きな原因が、皮脂の過剰分泌です。
皮脂の分泌量が多いと、毛穴の中に皮脂がたまりパンパンになります。
“ダンボールに荷物を詰めすぎて蓋が閉まらない”イメージです。
つまり皮脂の分泌量を減らせば、毛穴が膨らんで開くことなく毛穴を引き締められるということ。
毛穴開きが改善されない方は、まずはビタミンCで皮脂量を抑えるようにしてみてください。
④ターンオーバーを促進してエイジングケア
ビタミンCには、肌のターンオーバー促進の効果もあります。
特に肌の若々しさを保つカギになるのが、ターンオーバー=抗酸化作用。
私たちは酸素を利用してエネルギーを作っていますが、同時に活性酸素を生み出してしまいます。
活性酸素は体を酸化…つまり老化させてしまう成分で、シミやしわの原因です。
ビタミンCには活性酸素を除去する「抗酸化作用」が期待できるので、若々しい肌を保ってくれるんですね。
「肌のハリがなくなってきた」
「乾燥肌やシミ、小じわが増えてきた」
このような肌トラブルにピン!ときた方は、ビタミンCで肌の若さをキープしていきましょう。
ビタミンCコスメの効果的な塗り方・コツ3つ
ビタミンCコスメ・化粧品を効果的使うには、3つのコツがあります。
- 1日2回(朝と夜)塗る
※商品ごと使用頻度にもよります。 - ビタミンCコスメの前に乳液を塗っておく
- 家庭用美容機器などでイオン導入する
そもそもビタミンCは、身体機能の維持に消費されやすい成分。
美容効果として持続させるなら、朝と夜に塗って十分な量を保ってあげましょう。
ただビタミンC濃度が高いコスメだと、ヒリヒリ感を伴うことも…。
特に乾燥肌の方は刺激を感じやすいので、先に乳液を塗るのがおすすめです。
また自宅に美容機器があるなら、「イオン導入」すると効果大!
イオン導入は肌に微弱な電流を流して、美容成分を浸透させやすくする方法です。
クリニックやサロンでもビタミンCイオン導入の施術を行なっているので、自宅でエステ並みの美容体験ができます。
ビタミンC配合の化粧品・クリームで変化を感じるまでには、2〜4ヶ月のスパンが必要。
肌の細胞は、28日周期で生まれ変わっています。
1日2日ですぐに肌質が変化する…ということはないんですね。
少しずつ皮膚にアプローチしてトラブルを改善していくので、ビタミンCコスメを使い続けることが大切です。
ビタミンCの種類によって吸収力・効果が違う
ビタミンCにはいくつか種類があり、種類ごとに吸収力・効果の度合いが異なります。
コスメに配合されているメジャーなビタミンCがこの3つ。
- 【ピュアビタミンC】ビタミンCの中でも高濃度で、肌に浸透しやすい
- 【ビタミンCg】コラーゲン生成や抗酸化作用が強力なビタミンC
- 【活性型ビタミンC】ビキビ改善や美白効果に役立つビタミンC
肌への浸透力があるのはピュアビタミンCで、ビタミンCgや活性型ビタミンCは得意な肌トラブルが若干異なります。
あなたの肌の悩みや日頃のコスメとの相性を考えて、ビタミンCコスメを選ぶのが大切なんですね。
またビタミンCとの違いがわかりにくいのが、美容成分の1つ「ビタミンC誘導体」。
ビタミンC誘導体は、ビタミンCをより皮膚に吸収されやすくしたものです。
人工的にビタミンCの構造式を変えて、より化粧品として使いやすくされています。
一般的にコスメに配合されるビタミンCはビタミンC誘導体がほとんど。
「ピュアビタミンC」の記載がなければ、ビタミンC誘導体だと思っていいでしょう。
▼ビタミンC誘導体の詳しい肌への作用と、効果的な塗り方は下記ページで解説しています。
ビタミンCコスメは「刺激性・日焼けの可能性」に注意
ビタミンCコスメには、
- 濃度や使用者の肌質によってヒリヒリする
- 塗りすぎると日焼けしやすくなる
といったリスクがあるので注意してください。
上述したように、乳液をはじめに塗ってからビタミンCコスメを塗布するようにしましょう。
はじめにビタミンC化粧水を塗ると、乾燥肌の人は特に肌に刺激を感じやすいです。
またビタミンCは、塗りすぎると紫外線の吸収率を高めるリスクがあります。
紫外線の強い日は“ピュアビタミンC”をベースにした美容コスメは避けるのが得策。
「塗ったらダメ」ということはありませんが、コスメ選びや塗りすぎには気をつけてください。
【服用編】ビタミンCサプリ・食べ物の効果6つ
もちろんビタミンCの美容効果は、サプリや野菜・果物など食べ物から摂り入れるのも有効です。
カラダの中からケアすることで、美肌効果だけでなくアレルギー抑制やダイエット効果まで期待できます。
- コラーゲン生成を促す
- アレルギー反応の原因物質の抑制
- 肌の老化を抑えるアンチエイジング作用
- 脂質代謝アップによるダイエット効果
- 抗ストレスホルモンを合成してくれる
- 鉄分の吸収率を上げてくれる
ぽっちゃり体型やストレス症状に悩んでいるなら、”ビタミンC豊富な食事”を意識してみてください。
①肌にうるおいと弾力を与えるコラーゲン生成を促す
ビタミンCはコラーゲン生成を促進してくれます。
前述のとおり、ビタミンCはコラーゲン合成に必要不可欠な成分。
経口摂取で体内に摂り入れることで、
- 肌の潤いを保つ
- 肌にハリと弾力を与える
と内側から肌を滑らかにしてくれます。
▼コラーゲンの種類や詳しい効果は下記ページで解説しています。
②アレルギー反応の原因物質の抑制
ビタミンCを服用することで、アレルギー症状の緩和が期待できます。
ビタミンC服用にともなう効果の1つが、アレルギーの原因物質「ヒスタミン」の発生抑制。
アレルギーの原因物質の発生を抑えることで、根本的にアレルギー症状を和らげられます。
ビタミンCのヒスタミン抑制のはたらきは研究結果でも報告済み。
高濃度のビタミンCを含む細胞において非免疫刺激剤(タプシガルギン)によるヒスタミン放出は有意に抑制された。
(出典:KAKEN)
ヒスタミンが原因の“アトピー”の緩和にもビタミンC摂取はおすすめ。
クリニックでは、慢性的なアトピー患者にビタミンC注射・点滴で治療を行なっています。
ビタミンCコスメで外側からもケアしてあげれば、アレルギーによるかゆみや炎症をより緩和できるでしょう。
③肌の老化を抑えるアンチエイジング作用
前述のとおりビタミンCは、強い抗酸化作用をもつビタミン。
抗酸化作用は、老化の原因物質「活性酸素」を除去するはたらきがあります。
ビタミンCをサプリや食事で摂取することで、直接的な体のアンチエイジング効果アリです◎
ネズミを用いた研究結果によると、ビタミンC不足のネズミは様々な老化疾患を起こしたと報告されました。
普通のマウスの平均寿命(半数が死亡する齢)が24ヶ月だったのに対して、ビタミンCが不足したマウスの平均寿命は6ヶ月と約1/4に短縮していました。
(引用:東京都健康長寿医療センター研究所)
もちろん、体の老化は外見にも大きく影響。
ビタミンCが不足すると体が酸化し(老化現象)、小じわ・皮膚のたるみ・シミなどが目立ってしまいます。
年齢による肌トラブルが顕著になる前に、ビタミンCを摂取して対策しておきましょう。
④脂質代謝アップによるダイエット効果
ビタミンCをサプリや食事で摂取することで、ダイエット効果も見込めます◎
実はビタミンCには、脂肪燃焼(脂質代謝)を促すはたらきがあります。
V.Cは脂質代謝を促進し,体内に於ける脂質の蓄積を防ぐものと考える.
(出典:ビタミンCと脂質代謝に関する実験的研究)
※VC=ビタミンCの略称
ビタミンCのダイエット作用は2つ。
- 脂肪細胞へのエネルギー蓄積を阻害する
- 満腹中枢を刺激しやすくする
と、“食べてもエネルギー消費されやすい体づくり”に役立ちます。
「ついつい間食してしまう」という方でも、ビタミンCを摂取すれば3食で十分な満腹感を得られるはずです。
「ダイエットしても痩せない!」「太りやすい…」という方は、ビタミンC不足なだけかもしれませんよ。
⑤抗ストレスホルモンを合成してくれる
実はビタミンCは、ストレスの軽減にも有効。
ストレスを抑える抗ストレスホルモンを合成するはたらきがあります。
「最近すぐイライラしてるかも」と心当たりあるなら、偏食していないかチェックしてみましょう。
インスタント食品やコンビニ弁当といった偏った食事をしていると、ビタミンCが不足しがち。
抗ストレスホルモンが作られにくくなるので、イライラしたり不安になったりしやすくなります。
ストレスは健康はもちろん、肌トラブルまでも引き起こす要因です。
若々しさを損なってしまう前に、サプリやバランスのとれた食事でビタミンCを補っていきましょう。
⑥鉄分の吸収率を上げてくれる
ビタミンCは貧血体質の改善にも効果大。
ビタミンCには、鉄分の吸収力を4倍まで高める役割があります。
ビタミンCの不足した食事にビタミンCを60mg添加すると、鉄の吸収率が約4倍に高まることがわかっています。
(引用:笠松病院)
特に植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」という鉄分は、そのままでは吸収されにくいです。
そんな非ヘム鉄でもビタミンCといっしょに摂取すれば、グーンっと体内に吸収されやすくなります。
特に月経で鉄分が不足しがちな女性は、生理周期だけでもビタミンCを意識して摂取するのもあり。
貧血患者向けのサプリにも、実はビタミンCがプラスしてあることが多いんですよ。
ビタミンC配合サプリ・ドリンクの効果的な摂り方
ビタミンC配合のサプリやドリンクなどを効果的に摂取するコツは2つ。
- サプリは毎日継続して摂取する
- 食後に摂取する(空腹時はNG)
実はビタミンCは水溶性のビタミンで、カラダに蓄積されません。
余った分は排出されてしまうので、サプリやドリンクは毎日こまめに摂取するのが望ましいです。
またビタミンCのサプリやドリンクを飲むタイミングは、食後がおすすめ。
空腹時にビタミンCを摂取すると、下痢を起こす危険性があります。
※食事に含まれるビタミンCは微量なので、体調の変化は起こりにくいです。
さらに食後は、食べ物といっしょにサプリの成分も吸収されやすくなるタイミング。
ビタミンCは食事で摂った鉄分の吸収も促してくれるので、まさに一石三鳥なんですね♪
ビタミンCが豊富な食べ物
普段の食事からもビタミンCを摂取したい方は、下記の食品を意識して選んでみましょう。
※100g相当
- いちご:62mg
- みかん:35mg
- バナナ:16mg
- キウイフルーツ:69mg
- ブロッコリー:120mg
- ピーマン:79mg
- 小松菜:39mg
- ほうれん草:35mg
- キャベツ:41mg
- にがうり:76mg
- レモン(果肉部):100mg
「ビタミンCといえばレモン」というイメージですが、レモンは果肉部分を食さないと意味がありません。
普段の食事でビタミンCを摂取するなら、ピーマンやブロッコリーがおすすすめです。
また“ビタミンCは加熱で失われる”と言われてきましたが、実は加熱してもほとんど含有量は変わらないのが本当のところ。
「ビタミンC溶液を60度で2時間加熱しても濃度に変化はなかった」という実験結果があります(※)。
※参考:BRONSON
加熱減少を気にしなくてOKなので、普段の調理方法で気軽に取り入れられるはずです。
1日に必要なビタミンCの摂取量
1日に必要なビタミンCの摂取目安は以下の通り。
- 健康な15歳以上の男女:1日100mg
- 妊婦さん:1日110mg
- 授乳中の女性:1日145mg
上記はあくまで目安量。
運動をしている方や貧血気味の方は、もう少し摂取したほうがいい場合もあります。
みなさんのライフスタイルや体調に合わせて、サプリやドリンクを選ぶといいでしょう。
また上記目安量を大幅に超える過剰摂取をしても、美容効果・健康効果が高まることはありません。
大量に飲んでも、必要分以外は尿となって排出されてしまいます。
ビタミンCサプリに副作用はある?過剰摂取は危険!
ビタミンCのサプリやドリンクの服用による副作用は生じないと考えられます。
ビタミンCの毒性は低く、高用量を摂取しても重篤な副作用は生じないと考えられる。
(引用:「統合」医療情報発信サイト)
ただしビタミンCサプリ・ドリンクを一時的に大量に摂取すると、以下のようなリスクを伴います。
- 下痢
- 吐き気
- 胃けいれん
過剰摂取してもビタミンCの効果実感は早まらないので、適切な量を心がけてくださいね。
ビタミンC不足にも注意!欠乏症にともなう症状
逆にビタミンCが不足していると、下記のような症状が出る可能性大です。
- 疲労感
- 怠惰感
- イライラする
- 貧血
- 食欲不振
- ニキビができやすくなる
- 皮脂が分泌されやすくなる
- 出血しやすくなる
ビタミンCは、身体機能のほとんどに関与している栄養素。
そのためビタミンCが不足すると、肌トラブルから体調まで様々な悪影響が引き起こるんですね。
食事やサプリを中心に、意識してビタミンCを摂取してください。
また特に下記に当てはまる方は、ビタミンCが欠乏しやすい傾向アリ。
- 喫煙者
- 食事に偏りがある
- アルコールをたくさん摂取する人
喫煙やアルコール摂取は、体外排出にビタミンCが使われてしまいます。
タバコを吸う方・お酒をよく飲まれる方は、食事にプラスしてサプリ・ドリンクでのビタミンC摂取が望ましいです。
馴染みのあるビタミンCという栄養成分ですが、美白効果から健康維持まで幅広い効果がある優れもの。
「なんとなく良さそう」という認識だったビタミンCも、きちんと効果を知ればもっと有効に使えるはずですよ◎
◎ビタミンCコスメの効果
- 美白を取り戻す!ニキビ跡やシミにも効果的
- 炎症と皮脂を抑えて頑固なニキビを改善
- 毛穴の皮脂量を抑えて“毛穴開き”を改善する
- ターンオーバーを促進させて若々しい素肌をつくる
◎ビタミンCサプリ・ドリンクの効果
- 肌にうるおいと弾力を与えるコラーゲン生成を促す
- アレルギー反応の原因物質の抑制
- 肌の老化を抑えるアンチエイジング作用
- 脂質代謝アップによるダイエット効果
- 抗ストレスホルモンを合成してくれる
- 鉄分の吸収率を上げてくれる
また使用・服用時に副作用はほとんどありませんが、大量に摂取するとカラダに悪影響があるので要注意。
摂取量やコスメの塗り方に気をつけて、ビタミンCで今以上にイキイキした毎日を送っていきましょう。
スポンサーリンク