『界面活性剤不使用』の化粧品を選ぶ意味なし?意外と知らない役割と安全性を解説!

『界面活性剤不使用』の化粧品を選ぶ意味なし?意外と知らない役割と安全性を解説!

「コスメは界面活性剤フリーにすべき!」
「界面活性剤入りの化粧品は肌荒れして危険…」
このように最近では、界面活性剤に悪いイメージがつく謳い文句が多いです。

しかし!〈界面活性剤=悪い〉というのは昔の話。
今では界面活性剤の安全性は高まり、安定した化粧品づくりには欠かせない存在なんですよ◎

今回は、化粧品に含まれる界面活性剤の役割や安全性を解説。
界面活性剤のメリット・デメリットを知れば、化粧品選びの選択肢がグッと広がるはずです!

【この記事でわかること】

  • 界面活性剤とは?化粧品には必要不可欠な成分
  • 安定した化粧品をつくる界面活性剤の役割2つ
  • 今の界面活性剤は安全◎ただし種類によっては注意が必要

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界面活性剤とは?化粧品に必要不可欠な存在!

界面活性剤とは? 本来なじまない物質をなじませるためのもの

そもそも化粧品に含まれる界面活性剤とは、本来なじまない物質をなじませるためのもの。

たとえば、水と油ってなじまずに分離しますよね。
化粧品の成分も水性のもの・油性のものが混在しているので、そのままでは使えません。

つまり界面活性剤は、水と油を溶かして混ざり合わせてくれる成分というワケです。

化粧品には水性と油性の材料がたくさん使われています。
それらを均一に混ぜ合わせて高品質な化粧品を作るために、水と油を混ぜ合わせる効果がある界面活性剤は欠かせないのです。

(出典:三丸機械工業)

このように、界面活性剤はいろんな美容成分をブレンドする化粧品にはなくてはならない存在。
実は「石鹸」も界面活性剤の一種なんですよ。

界面活性剤のおかげで、化粧品は後述で紹介する2つのメリットを得られます。

化粧品の界面活性剤のはたらき!意外なメリット2つ

化粧品に含まれる界面活性剤には、次の2つの役割を期待できます。

  • 乳化・可溶作用》安定して高品質な化粧水・乳液をつくる
  • 洗浄作用》皮脂やメイク汚れを落としやすくする

まず界面活性剤を加えることで、コスメの成分が安定。
先述のとおり、美容効果の高い成分をブレンドしやすくなるというワケです。

またクレンジング剤などの洗浄力がアップし、効率よくメイク落としできるのもメリットです。

《①乳化・可溶作用》安定して高品質な化粧水・乳液をつくる

《①乳化・可溶作用》 安定&高品質な化粧水・乳液をつくる 「美容効果の高い成分」を 同時に配合できる

化粧品に界面活性剤をいれる一番のメリットは、化粧品の乳化・可溶化ができること。

  • 【乳化】水分と油分を混ぜて乳液・リキッドファンデなどをつくる
  • 【可溶化】美容成分や油分を混ぜても“透明”な化粧水をつくる

上述したように、化粧水に含まれる水分や油分は本来まざり合いません
特に油分のある乳液・リキッドファンデをつくるには、界面活性剤が不可欠です。

さらに、化粧水や乳液の成分を安定させることも界面活性剤の役割。
※参考:日本化粧品工業合会
「美容効果の高い成分」を同時に配合できるので、品質の高いケアアイテムが作れるというワケです。

ちなみにいろんな美容成分・安定剤を混ぜた化粧水が透明なのも、界面活性剤のおかげなんですよ。

《②洗浄作用》皮脂やメイク汚れを落としやすくする

《②洗浄作用》 皮脂やメイク汚れを落としやすくする 汚れを浮かせてスムーズに落とす

界面活性剤には、洗顔料・クレンジング剤の洗浄力を高める役割もあります。
クレンジング剤が皮脂やメイクを混ぜて浮かせることで、スムーズに汚れを落としてくれます。

また泡立ちをよくする起泡作用もあるので、泡の弾力で汚れを落とせます。

これらの働きで、メイク残りによる肌トラブルの予防にもつながりますよ◎

一方で、界面活性剤をきちんと洗い流せていないと、逆に肌トラブルの原因に…。
洗顔時は、しっかり洗顔料・クレンジング剤を洗い流すことが大切です。

今の界面活性剤は安全◎厳しいテストをクリア済み

今の界面活性剤は安全◎ 界面活性剤で肌に悪影響が出ることはほとんどない

最近ではコスメ開発の技術も進歩し、界面活性剤で肌に悪影響が出ることはほとんどないのが本当のところ。

直接肌に触れたり食べたりするものに使われている界面活性剤は、体に無害なものでできています。
ですから、界面活性剤が入っているからといって、健康に影響があったり肌に悪影響がでたりすることはありません。

(出典:三丸機械工業)

界面活性剤に悪いイメージがついたのは、界面活性剤の登場当初に石油由来のものを使っていたから。
※界面活性剤の種類は後述で解説します。

詳しくは後述しますが、肌への刺激が強く、今でも悪いイメージが残っているんですね。

しかし近年は、厳しいテストをクリアした界面活性剤だけを化粧品に使用しています。
たとえばコスメであれば、天然由来の界面活性を使った製品が多いです。

そもそも「界面活性剤=危険」とするなら、界面活性剤からできている石鹸は危険アイテムとなりますよね…。

「界面活性剤が危険」というのは一昔前の話なので、今ではムリに界面活性剤を控える必要はないといえます。

「石油系界面活性剤」は肌荒れのリスクあり

安全とはいえ、肌の弱い方は石油合成界面活性剤は避けるべきでしょう。

実は化粧品にはいっている界面活性剤は、大きく2種類にわけられます。

✔︎植物由来界面活性剤
⇒植物成分からつくられたもの

植物由来界面活性剤の表示名
  • アルキル(8~16)グルコシド
  • 縮合リシノレイン酸ポリグリセリル
  • テトラオレイン酸ソルベス-40
  • テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット
  • ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6

✔︎石油合成系界面活性剤
⇒石油を原料にしてつくられたもの

石油合成系界面活性剤の表示名
  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸ナトリウム
  • ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム
  • ラウリルスルホン酸ナトリウム
  • キシレンスルホン酸ナトリウム
  • スルホン酸ナトリウム
  • パレス-3硫酸ナトリウム
  • パレス-3硫酸アンモニウム

石油系界面活性剤は洗浄力がつよく、肌のバリア機能まで取り除いてしまうのがデメリット。
肌荒れのリスクがあるので、石油系界面活性剤の成分名のある商品は控えましょう。

石油合成系界面活性剤は大量に生産できることから、安価なコスメに入っていることが多いですね。

 

一方で安心して使えるのが、植物成分からつくりだした植物由来界面活性剤です◎

実は「界面活性剤フリー」と表記されているコスメは、石油合成界面活性剤が入っていない商品がほとんど!
配合成分を確認して、植物由来の界面活性剤が入っている商品を選べば間違いありませんよ。

界面活性剤は肌に悪いイメージが強いですが、高品質なコスメ作りには必要不可欠な存在。

化粧品の高い美肌効果を得られるのは、ひとえに界面活性剤のおかげと言っても過言ではありません。

◎化粧品の界面活性剤のはたらき

  • 乳化・可溶作用》安定して高品質な化粧水・乳液をつくる
  • 洗浄作用》皮脂やメイク汚れを落としやすくする

▲化粧品で避けたい、石油合成系界面活性剤の表記・成分名

  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸ナトリウム
  • ラウリル硫酸アンモニウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム
  • ラウリルスルホン酸ナトリウム
  • キシレンスルホン酸ナトリウム
  • スルホン酸ナトリウム
  • パレス-3硫酸ナトリウム
  • パレス-3硫酸アンモニウム

ただし石油系の界面活性剤は、肌への負担が大きいので注意!
天然由来の界面活性剤&低濃度であれば、肌への影響も極めて低いです。

ムリに界面活性剤を控えるのではなく、正しい知識で上手にそのメリットを活用していきましょう。

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