デリケートゾーンの悩みの3割以上を締める「におい」。
※参考:FNN
そんなデリケートゾーンの臭いも、原因がわかれば対処して改善できるんです!
今回はデリケートゾーンの臭いの原因とケア方法を紹介。
「わたしニオイが強い方?」と不安な方のために、セルフチェック項目も用意しました。
周りの人に気づかれる前に、当記事を参考にデリケートゾーンの臭い対策をしていきましょう。
【この記事の監修医師】
ポートサイド女性総合クリニックビバリータ 院長
清水 なほみ 先生
2001年 広島大学医学部医学科卒業
広島大学附属病院産婦人科、中国がんセンター産婦人科、
ウィミンズウェルネス銀座クリニック虎の門病院産婦人科を経て、
2010年9月「ポートサイド女性総合クリニックビバリータ」を開業
婦人科・女性内科診療のエキスパート。
“心身の健康を自分の力で取り戻す”サポートに尽力し、多くの女性ユーザーから支持されています。
【所属学会・認定医など】
日本産婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー
Contents
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デリケートゾーンの臭いの原因は「雑菌」の繁殖
デリケートゾーンの臭いが強くなるのは、雑菌の繁殖がおもな原因。
次のような原因で膣の衛生環境が乱れると、雑菌が繁殖しやすくなります。
- 膣外の洗浄不足
- 蒸れ
- 月経不順や不正出血
- ホルモン不足
- 免疫力の低下
- おりものシートやナプキン、タンポンの長時間着用
中でも多いのが、月経不順や不正出血による、経血に長時間さらされていること。
膣内は本来、自浄作用があるので何もしなくても清潔に保たれています。
ただし洗浄不足だったり、生理時の衛生状態が悪かったりすると、ニオイの原因になります。
またショーツの中は蒸れやすく雑菌の繁殖を促すので、通気性の悪い下着も要注意です。
膣外を清潔にしているのに臭うという方は、月経不順やホルモンバランスの乱れを疑ってみてください。
【セルフチェック】コレに当てはまったら臭い対策!
ニオイが自分でよくわからない…という方は、セルフチェックをしてみましょう。
- おりものシートやナプキンを長時間つけることが多い
- 性行為の時にコンドームを使用していない
- 下着やおりものシートが黄色く汚れる
- 家族にワキガ体質の人がいる
- 耳垢が湿っている
※ワキガ体質の人の特徴です。
陰部の衛生面に心当たりがある方は、他の人よりもデリケートゾーンの臭いが強いかもしれません。
さらに家族にワキガ体質の人がいると、あなたも体質的に臭いが出やすいことも…。
ワキガの原因であるアポクリン腺が、あなたの陰部にも遺伝している可能性があります。
また魚が腐ったような生臭ささ・ツンっと鼻につくチーズのような臭いがするなら、ニオイが強くなっているので要注意です。
陰部の臭いを対策するケア方法3つ
デリケートゾーンの臭い対策には、次の3つのポイントが重要。
- 通気性のいい下着で蒸れを防ぐ
- ナプキンやタンポンはこまめに変える
- コンドームは毎回正しく使う
蒸れや洗浄不足で雑菌が増えると、ニオイが強くなります。
まずは安全な性行為と通気性のいいショーツの着用で、雑菌を減らしていきましょう。
また、月経期のお手入れをこまめにすることも大切です。
【対策①】通気性のいい下着で蒸れを防ぐ
デリケートゾーンの臭いが気になる方は、通気性のいい下着を身につけるのも重要。
通気性の悪いショーツだと、蒸れて雑菌の温床になりかねません。
またおりものがひどい時は、おりものシートをきちんとつけるのもニオイ改善のコツです。
もちろん、おりものシートはこまめに交換して清潔に保ってくださいね。
特に下着が黄色く汚れる方は、下着やおりものシートを見直すだけで臭いが緩和するはずです。
下着を変えても蒸れやすい方は、VIO脱毛を検討するのもあり。
陰毛を脱毛処理することで蒸れにくくなり、ニオイ予防ができます。
「そんなお金ない!」という方でも、アンダーヘアを自己処理するだけで通気性は格段に良くなりますよ。
ただし、自己処理にカミソリやシェーバーを使うのはNG。
皮膚がダメージを受けて、かゆみなどの原因になります。
自己処理するなら、はさみでカットするだけにしておきましょう。
【対策②】ナプキンやタンポンをこまめに取り替える
月経時にナプキンやタンポンをこまめに取り替えるのも、ニオイ対策の基本です。
経血がついたナプキンを長時間放置すると菌が繁殖し、ムレ・臭いの原因になります。
取り替えるタイミングは、2~3時間おきがベスト。
寝る時以外は、同じナプキンを6時間以上つけないように心がけましょう。
またタンポンを使用する場合は、最低でも1日3回は取り替えてください。
8時間を超えて同じタンポンを使わないようにしましょう。
1日中タンポンだけで過ごすより、ナプキンと交互に使うのがベターです。
ちなみに月経時期の臭いが気になる人は、月経カップを試してみるのも1つの手段。
特に、夏場にナプキンで蒸れてしまう人にはオススメですよ。
【対策③】性行為時にコンドームを正しく使う
パートナーとの性行為時に、毎回コンドームを正しく使うのも大切です。
臭いのもとになる感染症は、精液や腟分泌液が粘膜や傷に付着することによる接触感染。
たとえ性感染症でなくても、男性器の表面や精液の中には雑菌がたくさんいます。
これらの雑菌は自然に洗い流されていくことが多いですが、腟内で増えると臭いのもとに…。
臭い対策だけでなく、お互いの安全のためにコンドームを使用しましょう。
使うタイミングは、性行為時のはじめから最後まで。
いわゆる”安全日”であっても、妊娠を希望する時以外は必ず使用してくださいね。
開封時は、破けないように要注意。
取り出すときは、コンドームを個包装の端に寄せてから反対側の封を完全に切るようにしてください。
裏表をよく確認して、しっかり根本まで装着してから使用しましょう。
射精後はコンドームの根本を抑えながら、ゆっくりと膣外へ抜き出してください。
コンドームを扱うときは、下記もチェックしておきましょう。
- パートナーのサイズや形に合ったコンドームを使う
- 直射日光や高温多湿の場所を避けて保管する
特に、品質や安全性が確認できないコンドームを使うのはNG。
友人にもらったものやラブホテルに置いてあるコンドームは使用せず、自分で買ったものを使用してください。
持ち運びの際はハードケースに入れるなど、コンドームを傷つけないように工夫してくださいね。
デリケートゾーンの病気かも…陰部にかゆみや痛みがあれば専門医を受診
ニオイだけでなく痛みやかゆみ、おりものの異常あると、デリケートゾーンの病気の恐れもあります。
- 酒粕のようなおりものがでる
- おりものの色がいつもと違う
(黄色や茶色など) - 下着を取り換えるほど、おりものの量が多い
- 膣の外側・内側がかゆい
- 痛みがある
- ヒリヒリと熱感がある
- 膣の内側がかゆい
膣カンジダや細菌性膣症といった陰部の病気になると、おりものの変化やかゆみを引き起こします。
上記の症状に心当たりがあるなら、産婦人科で診てもらいましょう。
放置していると完治までに時間がかかるので、早めの受診が大切です◎
デリケートゾーンの臭いの原因は雑菌。
きちんと陰部を洗い、蒸れを防ぐことがニオイ改善の第一歩です。
- 通気性のいい下着で蒸れを防ぐ
- ナプキンやタンポンはこまめに変える
- コンドームを毎回正しく使う
またナプキンやおりものシートを扱う手を清潔に保つことも意識しましょう!
病気の原因にもなりかねないので、デリケートゾーンは人一倍気をつかってケアしてください。
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